三遠ネオフェニックス

文=立野快 写真=B.LEAGUE

試合運びの妙で粘る茨城を突き放し東海大会3位に

序盤は互いに素早い展開から得点を取り合うも、次第に三遠が流れを引き寄せる。ポイントになったのは、ウィリアム・マクドナルドにボールを集め、インサイドで得点の形を作ったこと。ここに守備の意識を引き付けると、今度はエースのロバート・ドジャーを中心にアウトサイドシュートを沈める形が機能する。こうして三遠が51-41と抜け出して前半を終えた。

それでも後半に入ると茨城が逆襲。193cmのスモールフォワード、この試合ゲームハイ23得点を挙げた眞庭城聖のポストアップから起点をつくり、183cmの長谷川智伸や185cmの田渡修人といった三遠のウィング陣とのミスマッチを生かしたオフェンスで追い上げる。

ディフェンスではエースのドジャーを早めのヘルプで自由に攻めさせず、じりじりと点差を詰める。眞庭のポストアップからのフェイダウェイシュートで52-54と2点差に迫ると、第3クォーター終盤に平尾充庸がフリースローを獲得し、これを沈めて逆転する。

しかし、直後にコナー・ラマートがファウルトラブルでベンチに下がると、再び流れは三遠に。ドジャー、田渡修人、長谷川智伸が3連続で3ポイントシュートを決め66-59と三遠が一気にリードを作り出す。第4クォーターも三遠の勢いは衰えず、最終スコア96-85で勝利した。