「オフェンスに匹敵するような守備を見せないといけない」
昨シーズンからトム・シボドーが指揮を執るニックスは、当初の予定より早く再建の土台を築き上げた。
東カンファレンス4位でプレーオフに進出した昨シーズンに続いて求められるのは、この土台を生かして毎シーズン安定して勝てるようになることだ。そのために今年のオフにはトレードでエバン・フォーニエを獲得し、ベテランのケンバ・ウォーカーと契約した以外にも、シボドーの愛弟子デリック・ローズとも再契約を結び、ジュリアス・ランドルを軸とするチームに厚みを加えた。
現地9日、ニックスは敵地でのプレシーズンゲームでウィザーズと対戦し、117-99で勝利を収めた。19分の出場で15得点8アシストを記録したローズは「全員でお互いのプレーを楽にする意識を持ってやれている」と新チームについて語った。
「昨シーズンのチーム云々という話ではなくて、今のチームは昨シーズンとは違う。エバンやケンバが加わったことでプレーが楽になる。今日の前半は僕も強引にプレーしてターンオーバーが目立ったけど、後半は球離れを速くすること、シンプルなプレーを心がけた。そのおかげでチームも良い形で3ポイントシュートを打てていた」
「ケンバはドリブルからシュートを決めるのが得意な選手だ。エバンもRJ(バレット)もそうだ。僕はよりキャッチ&シュートを意識していたけど、全員でお互いのプレーを楽にする意識を持ってやれている。ウチのような選手が揃っていれば、オフェンスは難しくない。大事なのはディフェンスだ。高いインテンシティを持って、オフェンスに匹敵するような守備を見せないといけない」
ランドルは個人的な事情によりウィザーズ戦を欠場したが、3年目のケビン・ノックスがベンチから出場して6本中4本の3ポイントシュート成功の12得点と6リバウンドを記録した。ローズを含む6選手が2桁得点を記録するなど、オフェンスのバランスは良かった。
ローズは「ケビンは自信を持ってプレーしていた」と、同選手を称えた。「ジュリアスがいない日もあるだろうし、このリーグでは何が起こるか分からない。ティブス(シボドーの愛称)は、その時にプレーできる選手を信じてコートに送っている」