昨シーズン終盤に手首を手術、実戦復帰を果たしたばかり
セルティックスのジェイレン・ブラウンは昨シーズン終盤、もともと抱えていた手首のケガが悪化して手術が必要となり、戦線離脱となった。ジェイソン・テイタムと並ぶエースの一角を欠いたチームは、プレーオフのファーストラウンドでネッツ相手に敗れた。
プレシーズンゲーム最初の試合で戦線復帰を果たしたブラウンは、マジック相手に25得点4リバウンドの活躍を見せた。第1クォーターから16得点を挙げるアクセル全開のプレーは、昨シーズン終盤を欠場したフラストレーションをぶつけたものだった。「プレーオフをただ眺めるのは精神的にキツかった。コートに戻ることができたから気分は良いよ。開幕に向けた準備も順調だ」とブラウンはコメントしている。
しかし、ブラウンはまたしばらくコートから遠ざかることになる。10月8日の検査で新型コロナウイルスの陽性反応が出たからだ。NBAが定める健康安全プロトコルでは、陽性反応が出た選手は10日間の隔離措置を受けることになる。
イメイ・ユドカが新たなヘッドコーチとなったセルティックスでは、全員が競争に晒されている。昨シーズン終盤、ブラウンが抜けた穴を埋めるためにブラッド・スティーブンスは新しい選手と新しいラインナップを試したが、その流れはユドカの下でも続いている。ロバート・ウィリアムズ三世とグラント・ウィリアムズ、アーロン・ネスミス、新加入のファンチョ・エルナンゴメスに復帰組のアル・ホーフォードがどのような起用法をされるかは、今の競争により決まる。チームの主軸となるブラウンがこの過程に立ち会えないことで、チームケミストリーの成熟には少なからず影響が出るだろう。
今シーズンも新型コロナウイルスの影響はあちこちに出てくるようだ。それでも、ブラウンは陽性反応が出ても無症状とのことで、これは不幸中の幸い。昨シーズンの無念を晴らすために、万全に近い状態で開幕を迎えてもらいたい。