アービング抜きでの戦いへの備えか?
ネッツはサンディエゴでの1週間の合宿を終え、ホームのブルックリンに戻って来たが、そこにカイリー・アービングの姿はなかった。
NBAは選手に新型コロナウイルスのワクチン接種を求めているが、強制力はない。そのため、ワクチン接種は選手の意思に委ねられている。アービングは以前から「プライバシーの問題」と語り、ワクチン接種について詳細を明らかにしていない。それでも、ネッツでは選手が未接種の場合に屋内での練習やプレーが禁止となるため、ブルックリンにアービングの姿が見えなかったことは彼がまだ未接種ということを示している。
このままでは、ホームゲームのすべてをアービング抜きで戦うことになるが、クラブはその『最悪のケース』をすでに覚悟しているのかもしれない。ネッツはファンに向けてホームゲームチケットのプロモーションメールを送ったが、そのメールにはケビン・デュラント、ジェームズ・ハーデン、ブルース・ブラウンの写真が用いられた。
ネッツが優勝候補筆頭に挙がる理由はデュラントとハーデン、アービングの『ビッグ3』がいるからだ。当然ながら、大事なホームゲームチケットのプロモーションにはチームの顔である彼らが起用されるのが普通だろう。もちろん、スクリーンが上手くポイントセンターとして攻守で存在感を放ったブラウンは素晴らしい選手だ。それでも、ネームバリューは各段にアービングの方が上であり、アービングが外れる理由は『最悪のケース』を想定しているから以外に考えられない。
アービングと同様にワクチン接種を拒んでいたウォリアーズのアンドリュー・ウィギンズは「バスケを辞めたくなかった」という理由で、しぶしぶワクチン接種を受け入れた。クラブとしてはアービングの心変わりを待つしかないが、果たして。