「D-Loをジェームズ・ハーデンのような選手にする」
ディアンジェロ・ラッセルは、これまでにレイカーズ、ネッツ、ウォリアーズ、そして現在所属しているティンバーウルブスと4チームを渡り歩いたジャーニーマンだ。
2015年のドラフト全体2位でレイカーズに加入したものの、トラブルを起こしてチームから孤立し、ネッツへトレードされた。そのネッツでは、当時の指揮官ケニー・アトキンソンの下で才能を開花させ、2018-19シーズンには平均21.1得点、7.0アシストを記録してオールスターに選出されるまでに成長した。
しかし、ネッツを離れて以降は移籍が続いたり、昨シーズンはケガの影響もあり42試合の出場に留まったりと、オールスターからは遠ざかっている。それでも、ラッセルが今もなお素晴らしい才能を持っていることは変わりなく、今シーズンからチームメートになったパトリック・ベバリーも、彼の才能を信じている。
ベバリーは、ラッセルがジェームズ・ハーデンやカイリー・アービングと同じようなスキルを持っていると感じた一方で、彼らにまだ及ばないことも感じ「偉大になれ」とラッセルに伝えたという。「僕がこっちに来た日、ロスターを見て最初に言ったことは『D-Lo(ラッセル)をジェームズ・ハーデンのような選手にする』ということだった」とベバリーは続けた。
「ハーデンだけでなく、彼はカイリー・アービングのようなタイプでもある。パスができてシュートもできるし、フリースローをもらうことができる。神がかったスキルを持っている選手だよ。必要であればポストからも得点できるし、ポストからのパスもできる3段構えのスコアラーさ」
そしてベバリーはラッセルの才能をより引き出すためにも、彼に挑戦し続けると言う。「僕は彼にチャレンジしていく。彼はハーデンやカイリーと同じようなスキルを持っている。でも、まだ何かが違うんだ。だから僕は彼の小さなハードルを見逃さないように、毎日、彼に挑んでいるよ」
ラッセルをはじめ、ウルブスにはカール・アンソニー・タウンズ、マリク・ビーズリー、アンソニー・エドワーズと若手タレントが揃っている。そこに経験豊富なベバリーが加わることで、ポジティブな刺激となることが期待される。それでも、ウルブスがプレーオフに進出するには、ラッセルがオールスターに選ばれた時のような活躍を見せる必要がある。ベバリーの期待に応え、そしてチームをプレーオフに導くことができるか、今シーズンのラッセルに期待だ。