ケビン・デュラント

ヒートが最高のオフを過ごしたチームに選出

『NBA.com』が全30人のGMを対象とした新シーズンについてのアンケートを行った。優勝候補として最も票を集めたのは、ラッセル・ウェストブルックを獲得したレイカーズでも昨シーズン王者のバックスでもなく、ネッツだった。

ネッツはケビン・デュラントとジェームズ・ハーデン、カイリー・アービングの『ビッグ3』を擁するが、昨シーズンは3人がベストコンディションではなく、デュラントが孤軍奮闘するもバックスの前にカンファレンスセミファイナルで敗れた。3人が揃い踏みとなれば、優勝候補筆頭となるのは当然だ。そして、プレーオフで平均34.3得点、9.3リバウンド、4.4アシストを記録したデュラントは、MVP予想のトップとなった。

デュラントに次いで票を集めたのはマーベリックスのルカ・ドンチッチで、ヤニス・アデトクンボ、ジョエル・エンビード、ハーデン、ステフィン・カリーと続いた。意外にもレブロン・ジェームズの得票数はゼロだったが、レブロンは最も多彩でバスケIQの高い選手に選出されている。また、アデトクンボは昨シーズンMVPのニコラ・ヨキッチとドンチッチを抑え、最優秀賞インターナショナルプレーヤーに選ばれた。

今オフは実績のあるスター選手が多数移籍するなど、オフの動きは活発だった。その中でラッセル・ウェストブルックのレイカーズへの移籍が最も意外な動きとされ、デマー・デローザンとロンゾ・ボールをサイン&トレードで獲得したブルズが最も成長が期待できるチームとして選ばれた。また、ヒートのカイル・ラウリー獲得が『ベストムーブ』とされ、最高のオフを過ごしたチームにも選ばれた。

各ポジションごとの最高のプレーヤーは誰かとの項目では、ポイントガードがカリー、シューティングガードがハーデン、スモールフォワードがデュラント、パワーフォワードがアデトクンボ、センターがヨキッチとなり、すべての選手が50%以上の票を集めた。

昨シーズンの同じ調査ではレイカーズがダントツで優勝候補となっていたが、バックスの優勝で幕を閉じた。それはあくまでこの調査が机上の空論であることを示している。新シーズンも予想を超える多くのサプライズに期待したい。