ジェームズ・ハーデン

当時を振り返り「あの件は忘れてもらいたい」

セブンティシクサーズとの信頼関係が修復不可能な状態に陥り、球団にトレードを要求しているベン・シモンズの一件は、いまだ終着点が見えていない。シクサーズにとってまさに『八方塞がり』の状態だが、現地3日に行われたネッツvsレイカーズのプレシーズンゲーム後の会見で、ジェームズ・ハーデンがこの問題についてコメントした。

ハーデンは昨シーズン開幕前にロケッツにトレードを要求したが、開幕までにトレードは決まらず、シーズン中にチームを批判する事態にまで悪化した。その後、ロケッツは2021年1月にネッツを含む4チーム間で超大型トレードを成立させ、現在に至る。

メディアからシモンズのケースに関してコメントを求められたハーデンは「僕の時とは状況が異なる」と返答しつつ、トレード関連の騒動について、こう答えている。

「シモンズについては触れないようにしているし、僕の時とは完全に状況が異なる。それでも僕は今、ブルックリンでプレーしている。おかしな形で注目されるのは嫌だし、ネガティブな雰囲気やエネルギーが奪われるような状況も好きじゃない」

「良い環境に身を置きたい。笑顔でいたいし、関係者も笑顔でいられる状態が良い。1年前はやり辛かったけど、それでも対応しないといけなかった。今はこうしてハッピーだよ。みんなにはあの件は忘れてもらいたい。かかわったすべての人には、前に進んでもらいたい。みんな素晴らしい人たちだよ」

シクサーズへの合流を拒み続けているシモンズとは異なり、ハーデンはロケッツのトレーニングキャンプに参加し、チームと行動をともにした。とはいえ、主力という立場で球団にトレードを要求した経験者にしか分からない感情があるのだろう。

当人のシモンズ、そしてシクサーズ関係者が一日でも早く前を向ける状況になることを願うばかりだ。