「誰かに電話しなきゃいけないと思った時に、それがクリスだと気が付いた」
9月中旬に現役引退を発表したJJ・レディックは先日、自身のポットキャスト番組『Old Man and The Three』で、引退を公式に発表する前に元チームメートのクリス・ポールに電話していたことを明かした。
現役引退を発表した際には「今ははっきりしていて、その時が来たことを実感している。父親になる時がきたんだ」と語り、「この30年間のバスケットボール人生は、僕の夢を超えたものだった」とコメントしていた。
彼は自身のキャリアに満足していたが、それでも違和感を感じたという。「なんか変な感じがしたんだ。そして誰かに電話しなきゃいけないと思った時に、その相手がクリスだと気が付いた。感情的にはなりたくなかったんだけど、僕は彼に電話をした」
「僕はクリスに『僕のキャリアで唯一、変えることができるとすれば、チャンピオンになりたかった』と話した。そして『僕が一緒にプレーした人の中で、もし一緒にチャンピオンになれる人がいるとしたら、それは君だった』と伝えたよ。それがクリスだったら良かったのにって、心から思ったんだ」
レディックとポールは『ロブ・シティ』時代の2013-14シーズンからの4シーズンをクリッパーズでともに過ごした。レギュラーシーズンでは素晴らしい成績を残したが、プレーオフではポールやブレイク・グリフィンのケガが重なったこともあり、最高でもカンファレンスセミファイナル止まりで無冠に終わった。
レディックが現役を退いたため、ともに優勝を分かち合うことはもう叶わない願いである。ただ、レディックの思いからも、彼らがクリッパーズでいかに濃い時間を過ごしたのかが分かるエピソードだ。