アイバーソンが選ぶ『クラッチプレーヤー』トップ5
NBAはプレシーズンゲーム時期を迎え、間もなく2021-22シーズンが開幕する。
どのチームが抜け出して優勝を争うのか、新たなスターが誕生するのか、今シーズンも見どころ満載となるだろうが、1ポゼッション差以内で試合終盤を迎える緊迫感のある接戦もNBAの醍醐味の一つ。こうした局面でウィニングショットを決める選手こそエースに相応しく、『クラッチプレーヤー』と呼ばれる。
その代表格はレブロン・ジェームズ、ステフィン・カリー、ケビン・デュラント、ジェームズ・ハーデンらだが、レジェンドのアレン・アイバーソンは、デイミアン・リラードの勝負強さを過激な表現で絶賛している。
『Bleacher Report』とのインタビューで、「現役トップ5キラーは誰か?」という質問に、アイバーソンはカリー、デュラント、ハーデン、ブラッドリー・ビールの名前をすぐに挙げた。そして最後の一人にリラードを挙げる前にニヤリと笑い、こう語った。
「彼はモンスター。ステフもとんでもない選手だけど、デイムは冷酷無比なとんでもない選手。まるで対戦相手を冒涜するかのように、どんなプレーでも決められる。ハーフコートからブザービーターを簡単に決めてしまう。恐れ知らずのキラー、いや、シリアルキラーだ」
猟奇的な殺人を繰り返す犯人を指す表現は行き過ぎかもしれないが、小兵ながらNBAの得点王に輝いたスコアリングマシーンが言うのだから、リラードのクラッチ能力は群を抜いているのだろう。
今シーズンも決定的な仕事を涼しい表情のままやってのけ、いつものように左手首あたりを指差し、『デイムタイム』をアピールするリラードの姿が目に浮かぶ。