アレックス・カルーソ

「プレーしたくて、そのために必要なことをやったまでのこと」

このオフにブルズと契約したアレックス・カルーソは、2ウェイ契約から本契約を勝ち取った苦労人の一人だ。

レイカーズ時代に力を認められ、現役トップのスーパースター、レブロン・ジェームズからも才能を称えられた彼は、リーグ有数のディフェンダーとして知られている。

ブルズでのトレーニングキャンプに参加しているカルーソは、守備の練習でアシスタントコーチの一人に絶賛されたことを明かした。カルーソは、ディフェンダーとして成長できた要因に、NBA選手として生き残るために必要なスキルを磨いたことを挙げている。

「今日、ドリブルハンドオフの反復練習をしていて、スクリーンに対する対応をやっていたら、アシスタントの一人から『スクリーンへの対応が素晴らしい』と言ってもらえた。彼には、『3年間、これしかやらせてもらえなかったから』と言ったよ」

「2ウェイ契約だった時はロスターのスポットをかけて競争していた時期で、なんとかしてチーム内の役割を得たいと思っていたし、オフェンスで許されたプレーは限られていた。自分の役割はスペーサー、スクリーナー、ボールを動かすことだった。でも、ディフェンスのおかげでプレータイムを得られた」

「プレーしたくて、そのために必要なことをやったまでのこと。その大半がディフェンスに関することだったんだ。何度も何度も繰り返しやれば上達する。何年も続けているからね」

フリーエージェントの権利を勝ち取ったカルーソに関しては、レイカーズも再契約を望んでいた。より好条件を提示したブルズに移籍したカルーソは、再建段階のチームで重要な役割を任される。カルーソは「チームの弱点を把握して、改善するために努力するのは大事なこと」と、新チームについて語った。

「自分はディフェンスに関してはあまり弱点がないと思っている。ウチには、僕よりオフェンスに強い選手が揃っているから、お互いに学んで、成長していきたい」