同席したトリスタン・トンプソンは「彼は輝かしい1年を送るんだ」
バディ・ヒールドはキングスで5度目のシーズンインを迎える。理由はチームが15シーズン連続でプレーオフ進出を逃していること、そして指揮官ルーク・ウォルトンとの相性の悪さだ。今夏にはレイカーズとのトレードが成立寸前と報じられたが破談となった。リーグトップクラスのシューターである彼が『勝てる環境』を求めているのは明らかだが、彼はいまだキングスのプレーヤーだ。そして彼はプロとして、自らの責任を全うしようとしている。
「僕の仕事は毎日練習場に行き、一生懸命にトレーニングをすること、勝利を目指してプレーして結果を出すことだ。トレードの噂は耳にしていたけど、自分のやるべきことに集中していた。何も怒る理由はないよ。僕は高額な年俸をもらってバスケができる幸せな男で、仲間と一緒にいるのが大好きなんだ。いろんな出来事が起こるけど、僕はバスケをすること、高いレベルを目指すのが好きだ」
トレードを要求したりはしないが、別の挑戦に思いを馳せることはあるだろう。レイカーズとのトレードについて質問が飛んだ時、横から助け船を出したのは『仲間』のトリスタン・トンプソンだった。
「見てくれよ。バディ・ヒールドはキングスのジャージーを着てここにいる。彼は輝かしい1年をこれから送るんだ。彼をオープンにするために、僕は最高のスクリーンをセットするよ。過去のことはコントロールできない。前を向いているのさ」
ヒールドは微笑みを浮かべて「その通りだ、兄弟」と返す。そして彼は、自分を支える人たちについて語り始めた。
「みんなが僕を愛してくれる。それが僕がここにいる理由だ。さっきも言ったように、僕はバスケが好きで、高いレベルで競争したい。先発になったりベンチに回ったり、トレードされたり、様々なことが起こるかもしれないけど、僕はコートに立った時に良いプレーができるように準備をする。それが好きなんだ。自分がやらなきゃいけないことに向き合うだけだよ」
ルーク・ウォルトンとはシーズン始動を前に話し合いの場を設けたそうだ。ここでヒールドは新シーズンの自分の役割を理解し、納得してトレーニングキャンプ始動の日を迎えた。
そのウォルトンはヒールドについてこう語る。「バディは素晴らしいよ。決められた期日の1週間前にサクラメントに戻り、ずっとワークアウトをしていた。私はチームに貢献してもらいたいという率直な気持ちを話し、彼もそれを望んだ。エリートシューターがこのリーグでどれほど大事かはみんな知っているよね。彼はここでプレーすることを望んでいる。我々もまた、彼がここにいるのを望んでいるんだ」