赤穂ひまわり

相手のペースに持ち込まれるも、第4クォーターに攻守が噛み合う

アジアカップに参加している女子日本代表は、グループリーグ最終戦で韓国と対戦した。

ファーストプレーで宮崎早織が相手のギャップを突くドライブからレイアップに持ち込んで日本が先制する。宮崎はその後も力強いボールプッシュでリズムを作り出し、4分間で4アシストを記録。そしてオコエ桃仁花が3ポイントシュート1本を含む4本のシュートをすべて決めて、一気に2桁のリードを作り出した。それでも韓国が球際の競り合いで本来のインテンシティを発揮し始めると日本は腰が引けてしまい、リバウンドで圧倒されて猛追を許し、24-18と6点差で第1クォーターを終えた。

第2クォーターも韓国のインテンシティの高さに押される展開は変わらず。ハーフコートオフェンスでチャンスを作り出せず、走る展開にならないと得点が伸びずに、残り4分で逆転を許した。ここからは一進一退、両チームともディフェンスがオフェンスを上回る苦しい展開となった。それでも最後は馬瓜ステファニーがゴール下で相手ともつれながらオフェンスリバウンドを奪い、中田珠未のイージーシュートに繋いで37-36と逆転。韓国の最後の3ポイントシュートを馬瓜がブロックショットで止めて、リードして試合を折り返した。

後半もフィジカルで削り合い、両チームとも得点が伸びない重苦しい展開に。ここで抜け出したのはリバウンドの優位があり、思い切り良く3ポイントシュートの打てる韓国だった。第3クォーターで日本は得点が6と伸びず、43-48と5点のビハインドを背負った。

それでも最終クォーター、宮崎が試合開始直後のように速い展開を作り出し、自らレイアップに持ち込んで得点を奪えば、長い距離のパスでアシストを記録してオフェンスに勢いをもたらす。残り4分半、相手のフェイスガードを受けてほとんどシュートを打てていなかった林咲希に初めての3ポイントシュート成功が飛び出し、宮崎も3ポイントシュートで続いて63-55と突き放す。もともと韓国も、強度の高いディフェンスとリバウンドはあっても、シュートは決して好調ではない。『日本のお家芸』である3ポイントシュートが決まり始めると苦しくなった。

残り2分で1点リードの状況から、宮崎がキレのあるドライブからレイアップに持ち込み、続いてドライブで相手を引き付けて馬瓜のイージーシュートをアシスト、さらには相手のシュートに跳び付いてのスティールとクラッチプレーを連発して韓国をねじ伏せる。大苦戦の試合ではあったが、最後は67-62と突き放して試合終了。日本は3戦全勝でグループリーグを終えた。

立ち上がりと勝負どころの終盤での活躍が目立った宮崎は18得点7リバウンド9アシストと大活躍。そしてオフェンスが機能しない苦しい時間帯に得点を繋いだ赤穂ひまわりも18得点7リバウンドと、さすがオリンピックチームのスターターというプレーを見せた。

日本はグループ1位通過を決めて、中2日の休養日を挟んで10月2日に準決勝を戦う。