Bリーグ

移籍の活性化に富樫が持論「リーグにとっては良いこと」

9月30日の琉球ゴールデンキングスvsアルバルク東京戦を皮切りに、6シーズン目のBリーグがいよいよ開幕する。

金丸晃輔、安藤誓哉という日本代表クラスの選手を獲得した島根スサノオマジックと、前年度王者である千葉ジェッツの試合は開幕戦の注目カードの一つとして挙げられる。そして、島根の金丸と千葉の富樫勇樹が取材に対応した。

金丸が「僕自身、新しい環境になって徐々に慣れていきながらやっている。現時点ではチームも個人も順調にいっているので、開幕戦で良いバスケットができる手応えをつかんでいます」と語れば、富樫も「この1カ月間、チームで練習してきたものを出せれば。今まで積み上げてきた千葉ジェッツのバスケットがある」と語り、互いに準備は整っているようだ。

金丸は8シーズンプレーしたシーホース三河を離れた。環境の変化はマンネリ化を防ぐポジティブな影響を与え、「刺激的なシーズン、濃い一年になると思う」と、金丸は気持ちを新たにしている。一方の富樫は「昨シーズンは優勝で終わることができたんですけど、チャレンジャーとしてやっていきたい」と語り、慢心は全く見られない。

その富樫は大型補強に成功した島根に対し、「本当に半端ないと思います(笑)」と語ると同時に、持論を展開した。「でもリーグにとっては良いことだと思います。上位にいくチームは毎年同じようなチームで、5年間そんなに大きく変わらなかったです。(島根は)どのチームからしても脅威だと思いますし、怖い存在ではありますけど、どういう試合をするのか楽しみでもあります」

金丸は千葉に対し「毎年のように強さは健在で、プレシーズンを見ても大差をつけて勝っていたり、40分間速い展開で素晴らしいバスケットをずっとやっている」と称賛したが、「勝負に絶対はないので」と勝利を譲る気は毛頭ない。

千葉はトランジションバスケで優勝を勝ち取ったが、金丸が「激しいディフェンスから速いオフェンスに繋げる、速いバスケットを40分間表現することが大事」と語ったように、奇しくも互いに目指すスタイルは重なった。どちらのトランジションが勝るか。島根vs千葉の開幕戦は10月2日19時05分ティップオフとなる。