アーロン・ゴードン

「チームが歩むプロセスを信じて取り組むつもりだ」

昨シーズン途中にマジックからのトレードでナゲッツにやって来たアーロン・ゴードンは、今オフに球団と4年契約を結んだ。

長らく低迷期が続いているマジックから西カンファレンスの強豪チームへと移籍したゴードンは、加入直後から新たなチームスタイルにフィットしており、もしジャマール・マレーが膝前十字靭帯断裂の大ケガで戦線離脱していなかったら、ナゲッツはサンズと対戦したカンファレンスセミファイナルでも健闘できたに違いない。

トレーニングキャンプの開始に先立ち、メディアとの会見に応じたゴードンは「チームは僕の力を信じてくれている」と、残留を決めた理由を語った。「チームが僕を必要としてくれるなら、僕はここでプレーしたい」

昨年はケガに悩まれたゴードンだったが、今年のオフは充実したトレーニングができたようで、新シーズンへの意気込みをこう語る。「身体の強さを生かしたプレーをするつもりだ。縮こまったプレーではなく、203cm108kgのサイズを生かして実際の体格より大きく思われるようなプレーをしないといけない。クイックネス、身体の強さを生かすんだ」

ナゲッツで初のフルシーズンに臨むゴードンは「役割そのものは昨シーズンと変わらないと思う。だけど、もっと高いレベルでこなさないといけない」と言う。「僕は繋ぎ役になる。守備ではアンカーとして、攻撃でも上手く連携を機能させたい。あらゆる部分でチームに良い流れをもたらすんだ。やることは変わらないけれど、もっと上手くやらないといけない」

マレーの復帰時期は未定だが、来春にはプレーを再開し、プレーオフにコンディションを整えられるかもしれない。ゴードンは長いシーズンを戦う上で「ペース配分が重要」と語る。

「シーズンはマラソンのようなもので、それを理解することが大事。僕たちは来年の5月に最高のプレーがしたい。僕はすぐに結果を求めてしまう性格なので、チームが歩むプロセスを信じて取り組むつもりだ。リーグでもトップクラスのチームになれる。そう信じてやっていくよ」

ニコラ・ヨキッチ、ゴードン、マイケル・ポーターJr.が揃うチームのケミストリーが構築されるまでに一定の時間はかかるかもしれない。それでも、プレーオフが始まる来春のナゲッツがどういうチームに変貌を遂げているのか、楽しみだ。