優勝経験豊富なグリーンの助けを借りる
トレイルブレイザーズのエース、デイミアン・リラードはオールNBAチームの常連であり、6度オールスターに出場するなど、リーグを代表する選手の一人だ。試合終盤のクラッチタイムに得点を量産する時間帯は『デイムタイム』と呼ばれ、抜群の勝負強さも持ち合わせている。
ブレイザーズは2013-14シーズンからこれまで8シーズン連続でプレーオフに出場しているが、そのうちファーストラウンドを突破したのは3度しかない。そのため、リラードは優勝はおろか、NBAファイナルの出場経験もない。
そんなリラードは東京オリンピックに出場し、金メダルを獲得した。優勝後にはロッカールームでシャンパンファイトが行われたが、リラードはシャンパンを噴き出させることができず、ドレイモンド・グリーンの助けを借りなければならなかった。
リラードは冗談めかし、当時を振り返った。「これがチャンピオンシップを獲得していない者の姿さ。僕はまだチャンピオンになったことがないし、ドレイモンドは3回優勝している。みんな盛大にシャンパンを撒き散らしていたけど、僕にはその経験がほとんどないからチャンプの助けが必要だったんだ」
リラードとグリーンはオリンピック前から仲が良く、リラードがグリーンに助けを求めたのは普通の流れだったと言える。また、今オフにウォリアーズはリラードの、ブレイザーズはグリーンの獲得を狙うとの噂があったが、それが実現する可能性は低い。
リラードはブレイザーズの強化に不満を持ち、チームから去る可能性もあると報道されてきた。それでも、ユーモアを持って対応する彼の姿を見る限り、フランチャイズプレーヤーの流出は免れそうだ。近い将来、リラードが上手くシャンパンを噴き出させるシーンが見られることに期待したい。