「フィフティ・フィフティのボールには、すべて食らいつく」
2019年と2020年にオールディフェンシブファーストチームに選出されたセルティックスのマーカス・スマートは、NBAを代表するディフェンダーの一人だ。
守備職人の仕事は身体を張ること、相手をしつこいくらい追いかけ回すことが主で、スコアリングやリバウンド、アシストと比較すると華はない。それでもチームが勝つためには必要な存在で、どれだけ強力な矛を持っていても、盾がもろければ相手にやられてしまう。
『高い守備意識を持つために必要な条件』をファンからソーシャルメディアで聞かれたスマートは思いつくままに返し、その中には世界最高峰のリーグで戦う競技者らしい一文も含まれていた。
・ちょっとした才能をディフェンスに生かす。
・心から守備に力を入れたいと思ってやる。
・フィフティ・フィフティのボールには、すべて食らいつく。
・敏捷性に優れていないなら、身体を強くする。
・強靭な力は弱点をカバーしてくれる。
・良きチームメートになる。
・戦う。
・絶対に試合に負けることを良しとしてはいけない。
・誰も第2代アメリカ合衆国大統領なんて覚えていない。記憶に残るのは初代だけ。ジョン・アダムズ(第2代大統領)は素晴らしい人物だけど、彼は2番目の人。
大統領の順番に優劣を付けてしまうのはナンセンスかもしれないが、常に一番を目指すというアスリートの血がそうさせたのだろう。
今年のオフにセルティックスと4年の延長契約を結んだスマートは、これからもチームの勝利のために120%の力を守備に注ぐ。