ジョン・ウォール

復活の兆しを見せるも、わずか1年でロケッツを去ることに

現地9月14日、ジョン・ウォールのロケッツ退団が決定的となった。

『The Athletic』によれば、ウォールとロケッツ首脳陣は今後についての話し合いを持ち、他チームにウォールをトレードすることで合意したという。

昨シーズン開幕前にラッセル・ウェストブルックとのトレードでウィザーズからロケッツに移籍したウォールは、わずか1年の在籍で退団する見通しだ。1年前のトレーニングキャンプの時点では、ロケッツはウォール、そしてジェームズ・ハーデンとのデュオを軸にチームを編成する予定だった。だが、ハーデンが移籍を要求したことで風向きが大きく変わった。シーズン中にハーデンをネッツにトレードしたことで、チームは完全に再建へと舵を切ることになった。

球団からすれば、若手に出場機会を与えたいと考えるのは自然なこと。ベテランのウォールはこの1年で2度目のトレードを経験することになりそうだ。今シーズンのウォールの年俸は4400万ドル(約48億円)で、2022-23シーズンのプレーヤーオプションは4700万ドル(約51億円)を超える高額だ。ほぼすべてのチームが開幕に向けてロスター編成を終えている今、ロケッツはオプションを含めて2年9100万ドル(約100億円)を超えるウォールの契約を引き取る球団を探さなければいけない。仮にウォールの獲得に手をあげる球団が現れても、ロケッツは見返りを要求できる立場にいない。いずれにしても交渉をまとめるのは至難の業だ。

ウォールは、今月末からスタートするトレーニングキャンプには参加予定とのことで、コンディションを整えつつ、新たなチームが決まるのを待つ。

キャリア12年目のウォールは、10年目までウィザーズに在籍し、オールスターにも5回選出されているスター選手の一人。ケガ明けで2シーズンぶりにプレーした昨シーズンは40試合に出場して平均20.6得点、6.9アシストを記録するなど、復活の兆しを見せた。

彼がどのチームでプレーするようになるのか、ロケッツと他球団の話し合いの行方に注目だ。