比留木謙司

高校と大学の両方を指導する初のクラブに

B3に所属するトライフープ岡山が会見を開き、環太平洋大および岡山学芸館高校男子バスケットボール部と提携することを発表した。

三遠ネオフェニックスが浜松学院大男子バスケットボール部を監修しているが、Bリーグのコーチングスタッフが直接大学を指導するのは今回が初だ。また、レバンガ北海道が北海道文教大学附属高校に所属する選手を『レバンガ北海道U18』としてチーム登録し活動しているように、Bリーグのクラブが高校や大学を指導、監修しているケースは存在するが、高校と大学の両方を指導するのは今回が初めてのケースとなる。

岡山のヘッドコーチ兼GMを務める比留木謙司に加え、大森勇アシスタントコーチと酒井達也アシスタントコーチが環太平洋大(U22)の指導にあたり、岡山サテライト出身でU15アシスタントコーチを務める下川拓帆が岡山学芸館高校(U18)を指導するシステムだ。

比留木GMは今回の提携によるメリットをこのように語る。「我々はどんなコンセプトでやっていくかはっきりしているプロクラブで、ハードワークやコミュニケーションやチャレンジといった部分を大事にしています。それは育成年代の根幹となるべきものだと感じていて、すべてのコーチ陣がそういう思いを持って、選手に伝えることができる」

大学での指導を行った大森アシスタントコーチは「岡山県から世界に出ていけるような選手を育成できるように、そしてトップでも活躍してくれるような選手を輩出していけるように指導していきたい」と意気込んだ。

小学生のスクールを含め、U12、U15、U18、U22、サテライト、トップが同じコンセプトでバスケットボールに取り組むことができれば、目指す選手像が明確になり、より成長に期待ができる。また、それは岡山県のバスケット熱を高めることにも繋がる。岡山の大いなる挑戦に注目だ。