トーマス・サトランスキー

「フェイクニュースを流して、それで実際に何かを起こさせようとする」

今年6月、ザイオン・ウィリアムソンの周辺でトレードに関する情報が報じられた。その時に伝えられたのは、ザイオンの家族がペリカンズに不満を持ち、他球団でプレーする方が良いのではと考えている、という内容だったのだが、それ以降、同選手に関するトレード等の噂は出ていない。

このオフにブルズからペリカンズへ移籍したトーマス・サトランスキーは、ザイオンに絡んだ噂について、チェコのメディア『Czech Daily Sport』の取材に応じた。そして、故意にフェイクニュースを流すアメリカメディアがいると訴えた。

「NBAをカバーしているアメリカメディアの中には、チームを壊そうとする人間がいる。フェイクニュースを流して、それで実際に何かを起こさせようとする。誰かが不満を抱えているとか、誰かが退団を希望しているとか、そういう情報が出てしまう。真実とかけ離れているか、どちらとも受け取れない状態にある場合が大半。3年目のザイオンが、チームに優れた選手がいないと考えているなんて本当の話ではない。僕はそう確信している」

6月以降はザイオンに関する噂が伝えられていないため、サトランスキーが主張したように誤報だった可能性は高い。仮にフェイクニュースを流す一部のメディアがあるとしても、それだけで球団が選手の放出を決めることはない。それでも、取り上げられる側にいる選手からすれば、根も葉も無いデタラメを報じられるのはストレスでしかない。

NBAで5年目になるベテランのサトランスキーは、メディアの在り方に苦言を呈している。