クリス・ポール

「何もせずに再びファイナルに勝ち進めるわけではない」

昨シーズンに自身初のNBAファイナルを経験したクリス・ポールは、今オフにサンズと4年1億2000万ドル(約130億円)という高額な条件で再契約を結んだ。

ファイナルで惜しくもバックスに敗れたとはいえ、ポールはデビン・ブッカー、ディアンドレ・エイトンが中心のチームの力を信じて残留を決断した。「決断するのは簡単だった。ロサンゼルスにいる家族とも近いし、フェニックスは自分のファミリーでもある。戻れてうれしいよ」と『USA Today』に語ったポールは、再びサンズでNBAの頂点を目指す。

今年のオフは、レイカーズがラッセル・ウェストブルックをトレードで獲得したばかりか、優勝経験のある実力者たちと次々に契約し、早くも2021-22シーズンの優勝候補筆頭に挙げられている。彼ら以外にも、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンを擁するウォリアーズ、ルカ・ドンチッチが中心のマーベリックス、カワイ・レナードとポール・ジョージのクリッパーズなど、西の競争レベルは例年と同様に高い。

昨シーズンのファイナリストであるサンズでも、気を抜けばプレーオフにすら進出できない可能性もある。リーダーとしてチームを引っ張るポールは、今シーズンのサンズに期待することとして「日々との向き合い方」を挙げた。

「これからチームに期待するのは、日々との向き合い方。シーズンが開幕して、何もせずに再びファイナルに勝ち進めるわけではない。またイチからやり直し。今までで一番プレーオフで勝ち進むことができたから、チームのみんなと一緒にやれるのが楽しみだよ。みんなと一緒に、新たな冒険に突き進むんだ」