リーグ屈指のシューターへと成長したバディ・ヒールドはキングスに不満、オフシーズン終盤に大型トレードはまとまるか

リーグ屈指のシューターへと成長したバディ・ヒールドはキングスに不満、オフシーズン終盤に大型トレードはまとまるか

2021/09/09 11:30
バディ・ヒールド

レイカーズとのトレードはウェストブルックにより破談に

ベン・シモンズからトレード要求を受けたセブンティシクサーズが、トレーニングキャンプ開始までに移籍交渉をまとめられるかが注目を集めている。キングスも同様に、エースを放出せざるを得ない状況に直面しつつ、トレードを成立させられずにいる。

バディ・ヒールドはルーキーイヤーの途中でデマーカス・カズンズのトレードに絡む形でキングスにやって来た。キングスの環境が合ったのか、移籍を機にシューターとしての才能を遺憾なく発揮するようになってエースへと成長し、2018-19シーズンには3ポイントシュートを成功数でジェームズ・ハーデン、ステフィン・カリー、ポール・ジョージに続くリーグ4位となり、その後の2シーズンはハーデンに続く2位、カリーに続く2位と結果を残し続けている。ディフェンスに難はあるが、それはハーデンもカリーも同じ。プレーメークやガードながらリバウンドに絡む積極性など長所に目を向ければ、どのチームから見ても魅力的な選手だ。

そのヒールドはキングスに不満を抱えながらプレーを続けている。キングスが勝てるチームではなく、指揮官ルーク・ウォルトンへの不信感も強い。これまで練習をボイコットしたこともあるし、昨年オフにはクラブからの連絡に応じない時期もあった。15年間プレーオフに進出していないキングスはいまだ再建中で、28歳のヒールドがモチベーションを見いだせなくても無理はない。

そのヒールドは今オフ、レイカーズへトレードされるはずだった。しかし、成立寸前でラッセル・ウェストブルックの話が舞い込んだことでレイカーズが方針転換。キングスはディアロン・フォックスにタイリース・ハリバートン、ルーキーのデイビオン・ミッチェルも即戦力になりそうで、バックコートの選手層は充実しており、ヒールドを引き留める必然性はなくなっている。しかし、その後のトレードの動きは出てこない。

レイカーズとのトレードが破談になった後、優勝候補上位に挙げられるチームには、ヒールドの3年6300万ドル(約69億円)のサラリーを吸収する余地がない。それに続くチームのいくつかがトレード候補として噂になっているが、ナゲッツ、ホークス、グリズリーズはすぐに動くことはなさそうだ。ナゲッツがヒールド獲得を検討するのは、アーロン・ゴードンがチームにフィットしないとの結論が出てから。ホークスとグリズリーズはヒールドよりも今いる若手の伸びしろに賭けるだろう。

最も可能性がありそうなのは、ペリカンズへの復帰だ。ブランドン・イングラムとザイオン・ウイリアムソンを擁するペリカンズは『すぐに勝ちたい』チームだが、シューターが足りない。ザイオンのためにスペースを作る意味でもヒールドは有用だ。ブルズから獲得したばかりのトーマス・サトランスキーを動かせる時期を待って、ジョシュ・ハートとともにトレードされるのではないかと噂されている。

そしてもう一つ、チームにフィットしなくなったエース格の選手のトレードに困っているシクサーズとキングスは、互いにメリットを見いだせるかもしれない。ガード過多のキングスでシモンズはウイングとしてプレーすることになるだろうが、守れないチームの典型であるキングスを変えるキーマンになりそうだ。シクサーズは既存のシューターの人員整理が必要になるだろうが、ジョエル・エンビード中心のチームに優れたシューターは欠かせない。

ほとんどのチームはロスターが固まりつつある。それでもシモンズやヒールドといった『大物』のトレードがあれば、それを機に玉突き的なトレードも起こり得る。オフシーズンは終盤を迎えているが、まだまだ波乱が起こる気配はある。

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