再建プランに欠かせないピース
2017年のNBAドラフト全体6位でマジックから指名されたジョナサン・アイザックは、球団再建プランの中心を担う一人だ。
1年目からケガに悩まされたアイザックは、コロナ禍にオーランドのディズニーリゾートで開催された『バブル』シーズンでの2試合目となったキングス戦で、左膝前十字靭帯を断裂する重傷を負った。半月板も損傷した彼は、2020-21シーズンを全休してリハビリに励み、今シーズンに復帰する予定となっている。
210cm、104kgの体格を誇るアイザックの武器はディフェンスだ。負傷する前まではマジックNo.1のディフェンダーと呼ばれるほど守備に対する評価は高く、復帰後もリバウンダー、ショットブロッカーとしての貢献が期待されている。
まだ2021-22シーズン開幕に間に合うかどうかは分かっていないものの、アイザックは『Orland Sentinel』の取材に応じ、近況を語っている。
「今は固定具を着けていないし、跳躍もできていて、フィニッシュの動きもできている。落ち着いてやっているところだよ。復帰はもうすぐさ」
また、膝の状態について「すごく良い」とアイザックは言う。「前進できているし、以前より力強くなっている。今は目の前の一日に集中している」
マジックは、昨年末にアイザックと4年8000万ドル(約88億円)の延長契約を結んだ。リハビリ中の若手とこれだけの大型契約を結んだのは、その才能を買ってのことで、球団は復帰時期に関して慎重に判断するだろう。
マジックは、今年のドラフトでゴンザガ大出身のジェイレン・サグスを全体5位で指名した。完成度の高いポイントガードと評価されるサグスもまた、球団再建に欠かせないピースと言われている。
マーケル・フルツ、コール・アンソニー、RJ・ハンプトン、モー・バンバ、そしてサグスと、チームの中心を担う選手は揃った。そこに復帰するアイザックが加わることで、マジックの再建はようやく進み始める。