マーベリックスのルカ・ドンチッチ

「優勝が僕の目標で、いつだってその目標のために戦えると信じている」

先日、マーベリックスと5年2億700万ドル(約230億円)の契約を結んだルカ・ドンチッチは、NBAスーパースター選手の仲間入りを果たした。

アメリカでの1年目からその実力を存分に発揮し、世界最高峰のリーグでも毎シーズン成長しているドンチッチの目標は、優勝しかない。今年のオフ、13年間もヘッドコーチを務めたリック・カーライルが退任し、マブスは新たな指揮官として2011年の優勝メンバーであるジェイソン・キッドを招聘した。ドンチッチは『Marca』の取材に応じ、今シーズンにかける意気込みを語った。

「今年のオフは、特にスタッフが大幅に変わった。僕たちの目標は優勝だ。新シーズンが、本当に楽しみだよ」と語ったドンチッチは、指揮官であるキッドについて、こう続けた。

「彼は非常に素晴らしいコーチで、バスケットボールをプレーする方法、チームをリードする方法を熟知している。僕が成長できる絶好の機会で、自分にとって大きなプラスになる」

西カンファレンスでは、レイカーズが大型補強を実行した。マブスが今シーズンの優勝争いに加われるかに関して、ドンチッチは「優勝が僕の目標で、いつだってその目標のために戦えると信じている」と答えた。

「どういうシーズンになるかは始まってみれば分かる。ただ、僕は優勝は可能だと思っているよ。優勝するために、あと1人か2人の補強が必要かどうかは僕には分からない。でも、僕たちはまずプレーしないといけない。その後のことは、時間が経てば分かるさ」

今年のオフにはスロベニア代表として東京オリンピックにも出場し、同国にとって初めてのオリンピックながら3位決定戦まで勝ち進んだ。しかし、オーストラリアに敗れ、スロベニアは惜しくも4位に終わった。

この結果について「4位は最悪だよ。最終予選で、リトアニアとの激しい試合に勝てたことはうれしい。でも、もっとやれたと思う」と答えたドンチッチは、今後も代表でプレーする意思があるか、という質問に「いろいろと事が上手く運べば、代表に戻る」とコメントした。

超大型契約を結んだことで、ドンチッチは名実ともにマブスの顔になった。キッドという新たな指揮官の下で、選手としてさらに成長できるかどうか、2021-22シーズンが楽しみだ。