カンファレンス7位が2位を破る、いきなりの番狂わせ。
4月16日にエアカナダ・センターで行なわれた東カンファレンスのプレーオフ1回戦、ペイサーズとラプターズの一戦。前半は互いにシュートミスが多い消化不良の展開で、ペイサーズは2点ビハインド(43-45)で前半を終える。
しかし、後半に入るとポール・ジョージがペースアップ。ペイサーズのエースは前半、ジャンプシュート1本、レイアップ1本、フリースロー2本のわずか6得点に終わっていたが、ここから本領を発揮する。
早々に1本目の3ポイントシュートを成功させると、前半の停滞が嘘のように生き生きし始め、第3クォーターだけで3本の3ポイントシュートを含む17得点をマーク。得点のバリエーションも豊富で、ロングシュート以外にもプルアップジャンプシュート、フェイダウェイ・ジャンプシュート、ダンクで得点を重ねるなど、持ち味の攻撃力を存分に生かす。
試合の動き出した第3クォーター、ペイサーズは逆転に成功するが、ホームの大観衆の後押しを受けるラプターズはそう簡単には倒せない。第4クォーター序盤にはテレンス・ロスの3ポイントシュートで74-74の同点に追い付かれる。
追いつ追われつの展開がこのまま終盤まで続くと思われたが、ペイサーズはここから一気にラプターズを突き放す。残り5分43秒、ジョージがこの日4本目の3ポイントシュートをトップ・オブ・ザ・キーから簡単に決めると、ペイサーズは10-4のランでリードを二桁に広げ、ロードでの第1戦をものにした。
右足の骨折で昨シーズンの大半を棒に振ったポール・ジョージは、帰って来たプレーオフの舞台でゲームハイの33得点を記録。うち27点が後半に挙げたものだ。レギュラーシーズン7位のチームが2位を倒すアップセットを、初戦からやってのけた。
一方のラプターズは、ネッツに敗れた2014年のプレーオフ1回戦の第6戦からポストシーズンで7連敗。たかが1試合、されど1試合。カイル・ラウリーとデマー・デローザンの2人が、レギュラーシーズンとは全く異なる低調なパフォーマンスに終始した原因が気にかかるところだ。
ロケッツ | 78 | – | 104 | ウォリアーズ |
セルティックス | 101 | – | 102 | ホークス |
マーベリックス | 70 | – | 108 | サンダー |