ドラフト外からつかんだチャンス
オクラホマ大出身、現在23歳のオースティン・リーブスは、今年のNBAドラフトにエントリーするも指名されなかったが、サマーリーグでの活躍が認められてレイカーズと2ウェイ契約を結んだ。
大学での昨シーズンは25試合に出場して平均18.3得点、5.5リバウンド、4.6アシストを記録したリーブスは、ラスベガスでのサマーリーグ5試合に出場し、平均7.6得点、3.9リバウンド、2.1アシストを記録。サンズ戦では試合終了間際に決勝ジャンパーをねじ込むなど、勝負強さも発揮した。
レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、ラッセル・ウェストブルック、カーメロ・アンソニー、ラジョン・ロンド、ドワイト・ハワードなどスター選手ばかりのレイカーズでは、GリーグとNBAを行き来する2ウェイ契約の選手が出場する機会は非常に限られてしまうだろう。しかし、2ウェイ契約は将来有望な選手を育成するための仕組みでもある。
リーブスは優勝経験者の多いチームで学べる環境に身を置けることを喜んでいる。レイカーズ公式サイトでのインタビューで、彼は特にレブロンとのプレーを楽しみにしていると語った。
「レブロンのバスケットIQは図抜けている。彼について言うことはほとんどないよ。だって世界最高選手のレブロンなんだから。レブロンだけじゃなくて、将来バスケットボール殿堂入りが間違いない4、5人の選手の近くでプレーできるのはすごく楽しみだよ」
「学習するのにも素晴らしい機会だよ。みんな高いバスケIQの持ち主だし、このリーグで多くを成し遂げてきた選手ばかり。本当に本当に楽しみだ」
近年のレイカーズでは、アレックス・カルーソ(今年のオフにブルズと契約)が同様に2ウェイ契約からローテーション入りを果たし、2020年の優勝に貢献した。リーブスにとってはベンチ入りすら非常に高いハードルになるだろうが、レブロンたちと同じ空間で練習できる環境は、他チームのルーキーには経験できない貴重な機会になる。
1年目はGリーグで結果を残しつつ、チーム内でも実力を認められるためアピールに徹したいところ。少ないチャンスをモノにして、『第2のカルーソ』を目指してもらいたい。