ゴラン・ドラギッチ

トレード後にはラプターズへの移籍を希望していなかったという主旨の発言も

今オフにヒートからラプターズにトレードされたゴラン・ドラギッチが、トレーニングキャンプまでに球団と契約バイアウトを成立させ、マーベリックスと契約する可能性が高いと『Bleacher Report』が報じた。

ドラギッチの契約は2021-22シーズン終了後に満了する予定で、今シーズンの年俸は1940万ドル(約21億円)を超えている。しかし、トレード成立後にドラギッチは、再建段階に入ったラプターズへの移籍を希望していなかったという主旨の発言をして問題視された。後に謝罪をしたが、35歳と若くないドラギッチは、優勝が可能なチームへの移籍を希望していると考えていい。

各チームのロスターが固まりつつある中で、年齢と年俸額を考えれば、ラプターズもドラギッチを含むトレードを成立させるのは難しいだろう。また、ポジションが重なるフレッド・バンブリート、マラカイ・フリンがいる以上、ドラギッチをロスターに残す必要もない。

もしバイアウトが成立してフリーエージェントになった場合、控えのボールハンドラーを獲得したいマブスが移籍先の有力候補に挙げられている。

昨シーズンのドラギッチは、50試合(先発11試合)に出場して平均13.4得点、4.4アシストを記録するなど、セカンドユニットとして存在感を発揮した。また、マブスは同じスロベニア出身のスーパースター、ルカ・ドンチッチのチームだ。代表チームでも息がぴったりで、経験豊富なドラギッチならば、ドンチッチにかかるプレッシャーを軽減させることもできる。

ただ、マブスのロスター枠は現時点で埋まっているため、ドラギッチを獲得するにはトレードなどで選手を放出しなければならない。ドンチッチとドラギッチの『スロベニアデュオ』が誕生するかどうか、今後の展開に注目したい。