ジャレット・アレン

写真=Getty Images

現代NBAに欠かせない『動けるビッグマン』の進化

ネッツのジャレット・アレンは、1年目の昨シーズンに72試合(先発31試合)に出場して平均8.2得点、5.4リバウンド、1.2ブロックを記録し、及第点と言える結果を残した。アフロヘアーに口髭という風貌が特徴的なアレンは、今のNBAのトレンドに合う『機動力のあるセンター』だ。

2年目のシーズンを迎えるにあたり、彼は3ポイントシュートの習得にも力を入れている。アレンは『Nets Daily』の取材に応じてこう語る。「3ポイントシュート、ミッドレンジからのシュートもそうだし、あらゆる部分をレベルアップさせる努力を続けている。少なくとも1日に50本は3ポイントシュートを打っているよ。100本に近いかな」

昨シーズンのアレンは、年間15本の3ポイントシュートを放ち、そのうち5本を成功させている。つまりは、成功率がどうこう、上手いか下手かの以前に、試投数が少なすぎた。そのアレンがシュートレンジを広げられれば、オフに獲得したインサイドで力を発揮するケネス・ファリードとの組み合わせも良くなる。

ネッツはオフに高額年俸選手だったジェレミー・リンとティモフェイ・モズゴフを放出する人員整理を行ない、ファリードら実力のあるベテランを獲得。ビッグネームこそいないが、4年ぶりにプレーオフ進出が狙える面子を集めた。

まだ東カンファレンスの上位争いに絡めるだけの力はないものの、古豪の再建を軌道に乗せるためにも、これからのチームを背負って立つアレンのステップアップは欠かせない。