佐古賢一

「選手たちが色んな意見を言える場でもある」

レバンガ北海道が昨日から帯広合宿をスタートさせた。なお、合宿は『バブル方式』とし、会場の出入りおよび使用時は外部と接触せずに活動できる形を採用し、安全対策を徹底している。

北海道は3シーズン連続で20勝を下回る厳しい戦いが続き、とりわけ昨シーズンは13連敗でレギュラーシーズンを終えた。そして、北海道は新たな指揮官に日本代表アシスタントコーチ、アンダーカテゴリー日本代表ヘッドコーチを務めた佐古賢一を招聘した。4シーズンぶりにチームに復帰したダニエル・ミラー、新加入のデモン・ブルックスもすでにチームに合流し、ケミストリーの構築に取り組んでいる。

佐古新ヘッドコーチは「チーム全体が同じリズムでバスケットボールに集中できる環境ができ、チームビルディングするには重要なタイミングでもありワクワクしています」と合宿への期待を語った。

代表取締役社長の折茂武彦も「ヘッドコーチが考える戦術の落とし込み含めこれから内容の濃い練習になることで、選手も気合が入っていると思います。チームを作るうえで、合宿は欠かせないことと思うので、怪我に気をつけてもらい有意義な合宿にしてもらいたい」と、コメントしている。

少なからず選手の入れ替えがある場合、新たな選手がチームに溶け込みやすい環境を作り、お互いを知る作業を進めることが求められる。佐古ヘッドコーチは「合宿は練習時間も多く拘束される中で、選手たちが色んな意見を言える場でもあると思います。同じリズムで、同じメンバーが動けるということは意見を言いやすい環境ですし、その中で良いものが作れることが合宿の強みと思います」と、合宿の有用性を語る。

さらに「システムの落とし込みにしっかり時間を使い、頭を使う内容になると選手たちに伝えています。選手は運動量が減ったと感じる部分もあるかもしれないですが、良いコンデイションを保ったまま次のステップに進めるよう相浦(史典)ヘッドトレーナの力をかりながらコンディション維持に努め、良い合宿にしていきたいと思います」と続けた。

新シーズンに向けて本格的に始動した北海道。9月24日に三遠ネオフェニックスとプレシーズンゲームを行い、10月2日に広島ドラゴンフライズとの開幕戦を迎える。