「選手なら評価されているチームでプレーしたい」
今年のオフにフリーエージェントになったノーマン・パウエルは、ヒート、マーベリックスとも交渉の席に着いたものの、昨シーズンに所属したトレイルブレイザーズとの再契約を早々に決めた。
昨シーズン途中にラプターズからブレイザーズにトレードされたパウエルは、加入後27試合に出場して平均17.0得点、3.3リバウンド、1.9アシストを記録。オフにヘッドコーチに就任したチャウンシー・ビラップスからの評価も高く、デイミアン・リラードとCJ・マッカラムに続く攻撃オプションとして期待されている。
パウエルに残留を決断させたのは、ポートランドのファンによる愛情、そしてフランチャイズプレーヤーであるリラードからのメッセージだった。パウエルは『Oregonian』とのインタビューで「以前も言ったことがあるけど、選手なら愛されていると感じたいもの。ポートランドに来た初日から、愛情を感じた。自分は、チームにもたらすものを高く評価してもらいたいタイプ」と語った。
多くのブレイザーズファンから残留を願うメッセージをもらったというパウエルだったが、決め手になったのは、リラードの一言だったという。
「彼にも伝えたけど、フランチャイズプレーヤーから残ってもらいたいと言われて、同じ目標に向かってやろうと言われたら、本当にうれしいもの。彼も、僕を高く評価してくれている」
そのリラードに関しては、もしブレイザーズが優勝可能なチームを編成できないのであれば、トレードを球団に要求する可能性があると噂されている。だがパウエルは、リラードが今後もチームでプレーすると信じている。そしてビラップス体制による新生ブレイザーズの可能性についても「優勝はそう遠くない」と見ている。
「昨シーズンの結果、そして新たなコーチングスタッフなどを踏まえても、まだまだ成長させられる部分はある。しっかりした土台があるチームだし、現在リーグ最長のプレーオフ連続進出記録(8年連続)も保持しているのだから、優勝はそう遠くない。いくつか変更を加えるだけさ」