「クラッチプレーヤーとは正しいプレーをする人のこと」
NBAキャリア10年のベテラン、ケンバ・ウォーカーはセルティックスからトレードされ、地元のニックスで新シーズンを迎える。
そんなケンバは『New York Post』のインタビューに応じ、チームメートやチームの目標、お気に入りのピザについてまで、様々な質問に答えた。
自身のコート上でのメンタリティについて聞かれたケンバは「大胆不敵で、コートの上では何も怖くないんだ」と語り、大事な場面でシュートを任されるクラッチプレーヤーについても自身の考えを示した。「クラッチプレーヤーは、適切なタイミングで適切なプレーをする人のこと。最後のシュートを決めた選手が必ずしもクラッチプレーヤーとは見なされないんだ。だから、クラッチプレーヤーとはプレッシャーのかかる場面でも落ち着いて、正しいプレーをする人のことだと思う」
また、ケンバは『勝者』についても持論を展開した。「勝者とは勝つことだけを考えている人たち。だからこそ勝者はどんなことであれチームのために犠牲になり、何よりもチームを優先するんだ」
昨シーズンのニックスはMIP賞を受賞したジュリアス・ランドルが台頭し、若手のRJ・バレットもコンスタントに活躍したことで、チームは8年ぶりにプレーオフ進出を果たした。ケンバは「ランドルのタフさと、今日に至るまでの彼の成長ぶりには敬意を抱いている。バレットと対戦した際、彼がどれだけハードにプレーしているかに気付いた。一生懸命プレーすることは本物の才能だと思っている。ベテランとして、彼らをもっと助けたいし、コツを教えたい」とベテランとしての考えも明らかにした。
また、ケンバは「僕はずっとローズの大ファンだった」と話し、彼に対する熱い思いも語った。「彼の身のこなしを見ていると、本当に素晴らしい人だと思う。若くしてMVPを獲得し、ケガをして、多くの人が彼のことを悪く言っていたが、彼はひたすら戦い続けた。彼は膝に問題を抱えていたから、どれだけ努力をしてきたか知ることができる。膝に問題を抱えている僕としても頼りになる存在であり、助言をもらったりすることができる」
大ケガから復活を遂げたローズがいる環境はケンバにとっても追い風になるだろう。若手のメンターになりつつ、ローズから金言をもらい、自身の影響力を強めていきたいところだ。