スティーブ・カー

「私たちが達成できることを考えると、とてもワクワクする」

2015年から2019年まで5年連続でNBAファイナルへ進出したウォリアーズは王朝復活をかけ新シーズンに臨む。

ステフィン・カリーとクレイ・トンプソンの『スプラッシュブラザーズ』がともにケガの影響で欠場した2019-20シーズンは、15勝50敗でリーグ最下位に終わった。昨シーズンもカリーは復帰したものの、なかなか調子を挙げることができなかったウォリアーズは、カリーがシーズン後半戦にはMVPの活躍でチームを牽引したがプレーイン・トーナメント進出を果たすのが精一杯。プレーオフには届かなかった。

それでも新シーズンにはトンプソンも復帰予定で、『王朝時代』を築いたカリー、トンプソン、ドレイモンド・グリーンが2018-19シーズンぶりに揃い、2015年のファイナルMVPに選出されたアンドレ・イグダーラも戻ってきた。さらに、今オフのウォリアーズは若手をトレードで放出するのではなく残留させ、ドラフトでは全体7位でジョナサン・クミンガ、14位でモーゼス・ムーディーを獲得し、フリーエージェントのオット・ポーターとネマニャ・ビエリツァも獲得した。

指揮官のスティーブ・カーは、すでに新チームのロスターに手応えを得ているようで、ポッドキャスト番組『Dubs Talk』に出演した際に「今年のチームはメンターやベテランが良い形で若手と混ざり合うチームになると思う」と語った。

「今シーズンはチャンピオンチームの頃よりも継続性があるように感じるし、誰がプレーの準備ができているのか、そうではないのかがより明確になると思う。チームの構造やバランス、そして私たちが達成できることを考えると、とてもワクワクするよ」

しかし、昨シーズンはプレーオフを逃し、さらに他の球団も今オフに補強を行っていることから「西カンファレンスの他のチームと比べて、自分たちがどのぐらいの位置にいるのかを判断するのは難しいことだ」とも続けた。

「周りには素晴らしいチームがたくさんいるからね。それにまだチームとしての練習もできていない。だが、私はチームが持つポテンシャルにとても期待している。毎晩のように競い合うゲームができる日々に、再び戻れるような気がしているし、それだけでもワクワクする。でも、それを証明するために、これからたくさんの仕事をしないといけない」

『王朝時代』を知る選手が揃い、将来が楽しみな若手が加わったウォリアーズが、かつての輝きを取り戻すことができるか期待したい。