カイル・コーバー

キャリアの3ポイントシュート成功率は42.9%

リーグ屈指のシューターとして活躍したカイル・コーバーがNBAに戻ってくる。だが、それは選手としてではなくコーチとしてだ。『The Athletic』によれば、コーバーはネッツの選手育成アシスタントコーチに就任し、スティーブ・ナッシュヘッドコーチのスタッフに加わるという。

コーバーは豊作の年と言われた、レブロン・ジェームズやカーメロ・アンソニー、ドウェイン・ウェイドらと同じ2003年ドラフト組。ネッツから全体51位で指名されたが直後に解雇され、セブンティシクサーズでキャリアをスタートした。

正確無比なシュートを武器としたコーバーは3ポイントシュート成功率1位に4度輝き、ホークスに在籍した2015年にはオールスターに選出された。バックスでプレーした2019-20シーズンを最後にプレーしておらず、体力の衰えを感じていたかもしれない。それでも、キャリア通算の3ポイントシュート成功率は42.9%と高く、ワンポイントでの起用なら現役でもやっていける可能性はあった。

コーバー本人は正式に引退を表明していないが、今後は指導者としての道を進むのだろう。恩師であるマイク・ダントーニアシスタントコーチが去った今、かつて敵として何度も対戦経験があるナッシュヘッドコーチとしては、頼もしい味方が増えた。