デビン・ブッカー

写真=Getty Images

ブッカー&エイトンは次世代の『コービー&シャック』?

2010-11シーズンから8年続けてプレーオフを逃しているサンズにとって、今年のオフは大きな転換期になった。

生え抜きエース、デビン・ブッカーと5年1億5800万ドル(約176億円)のマックス契約を結び、ドラフトでは全体1位でアリゾナ大学出身のディアンドレ・エイトン、同10位でセブンティシクサーズが指名したビラノバ大学出身のミカル・ブリッジズを獲得。さらに、ロケッツからフリーエージェントになったベテランのトレバー・アリーザを加えることにも成功し、大幅な戦力アップを実現させた。

エイトンは、将来的にNBAトップクラスのビッグマンになれると言われている逸材。ブリッジズは、守備も高く評価されている他、大学での3シーズンでフィールドゴール成功率52.5%、最終年となった昨シーズンは3ポイントシュート成功率43.5%をマークし、即戦力の『3&D』プレーヤーとして期待されている。アリーザは、リーグベストの戦績を残した昨シーズンのロケッツを支えた大ベテランで、タイプが近いブリッジズにポジティブな影響を与えられる上、ブッカーとエイトンのプレースペースを広げてくれる存在だ。

サンズは、ようやく再建に向けたスタートラインに立った。新チームに手応えを感じているブッカーも「勝てる時が来た」と、『CBS Sports』とのインタビューで語った。

「自分がチームと(マックス)契約を結ぶ前から、球団と街のために勝たないといけない責任を感じていた。これからリーダーシップや責任が伴うけれど、自分はそのためにいる。チームに加わった選手も楽しみだし、今シーズンは確実にこれまでより良いシーズンになるね」

レイカーズ時代にコービー・ブライアントとのデュオで3連覇(2000~02)を達成したシャキール・オニール曰く、ブッカーとエイトンは、次世代の『コービー&シャック』になれるという。この発言を聞いたブッカーは、笑顔を見せ「彼にそう言ってもらえるのはすごくうれしいね」と答え、新パートナーについて次のように語った。

「ディアンドレはサマーリーグで素晴らしいプレーを見せた。適切なプレーをして、攻守で相手を圧倒していた。彼なら、全員のプレースペースを広げてくれる。インサイドでそれだけの
脅威になれる」

今シーズンのサンズは、ブッカーが加入した2015年以降としては最高の戦績を残せるかもしれない。しかし、3連覇を狙うウォリアーズ、対抗馬ロケッツ、レブロン・ジェームズ加入で躍進が期待されるレイカーズ、ポール・ジョージとの再契約に成功したサンダー、高いチーム力を誇るジャズらがひしめき合う西カンファレンスでは、今シーズンのプレーオフ進出は現実的な目標ではない。それでもサンズの目の前には、長く続いた暗闇からの出口がようやく現れた。今シーズンはエイトン、ブリッジズにとって経験を積む1年になったとしても、来シーズンからは西のプレーオフ戦線、少なくとも8位争いに割って入るだけの力があるはずだ。

ブッカー&エイトンが『コービー&シャック』の再来となれる可能性も含め、これからのサンズは楽しみでしかない。