ルカ・ドンチッチ

指揮官も絶賛する才能「ルカに備わった天性の才能はギフト」

東京オリンピックが終了して間もなく、ルカ・ドンチッチはマーベリックスと5年2億700万ドル(約225億円)の契約を結んだ。

マブスのオーナーであるマーク・キューバンやヘッドコーチのジェイソン・キッドなど首脳陣が、ドンチッチの母国スロベニアまで足を運んで契約を結ぶと、そのままスロベニアで新契約締結の会見まで行った。

ドンチッチは「まだ何と言っていいのか分からない。こういうことになるなんて想像もしていなかった。これまでの夢はNBAでプレーすることだったからね」と微笑んだ。

同席した指揮官のキッドは「ルカに備わった天性の才能はギフト」とエースを絶賛。「コーチである私は、彼を導かないといけない。彼の目となり耳になり、コートでのプレーをできる限りイージーなものにしてあげたい。これから直面する試練の答えになることで、彼はコート上でハイレベルなプレーができるようになる」

マブスは、ドンチッチとクリスタプス・ポルジンギスを軸とするチームだ。このオフにはシューティングガードのティム・ハーダウェイJr.、バックアップセンターのボバン・マリヤノビッチと再契約し、フリーエージェントのスターリング・ブラウンとレジー・ブロックというディフェンスに定評のある選手を加えた。

「今年のオフ、チームは素晴らしい補強をしたと思う」と語ったドンチッチは、オリンピックの3位決定戦にまで勝ち進んだスロベニア代表を例に出して、「スロベニアには素晴らしいチームケミストリーが備わっている。だからこそ、僕たちは勝てているんだ」と、優勝するために必要な要素に『チームケミストリー』を挙げた。

NBAでも高給取りの一人になった以上、ドンチッチにはマブスを優勝させる責任が伴う。会見はアメリカに戻ってからでも可能だったが、球団首脳陣が遠く離れたスロベニアにまで出向いてくれた心意気に、ドンチッチの気持ちにも火が点いただろう。

プロデビュー、欧州制覇、NBA入りという夢をかなえ続けてきたドンチッチは、NBA優勝という目標に向かって、これからも邁進し続ける。