「自分がやるべきことを分かっている。僕は優勝候補のチームに来たんだ」
サイン&トレードでウィザーズからレイカーズに移籍したラッセル・ウェストブルックが、現地8月10日にステイプルズ・センターで行われた入団会見に出席した。
ウェストブルックは入団会見で「ロサンゼルス出身である以上は、自分のホームチームでプレーしたいといつだって思っていたよ」と地元への思いを語った。「いつもそのことを考えていたし、いつかはそうなるかもしれないと思っていた。でも、ここに戻ってきては『それは起こらないだろうな』とも思っていたんだ」
しかし、彼はサンダー、ロケッツ、ウィザーズと3つの球団を経て、キャリア14年目のシーズンをついに地元チームで迎えることなった。「夢みたいだね」とウェストブルックは言う。「LA出身で、ここからさほど遠くない場所で育ってきたんだ。学校を休んでまでしてパレードを見に行こうとしたもんだよ。レイカーズのファンであること、そしてLA出身であること。そういうすべてのことが、丸く収まった感じがする」
レイカーズと言えば、コービー・ブライアントだ。コービーは生前、自分と同じぐらい勝利にこだわる選手は誰かと問われて迷わずウェストブルックの名前を挙げている。
ウェストブルックも会見でコービーとの思い出を語った。「前に僕がレイカーになれる可能性について彼と話したことがあるんだ。そして、それが何を意味するのかをね。考えるだけでもクレイジーなことだよ。でも、レイカーズのジャージーを着るたびに、このことが頭をよぎるだろうね」
ウェストブルックが加わったことで、レイカーズにはレブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスとの『ビッグ3』が誕生した。ウェストブルックは自身の役割を「レブロンのプレーを楽にすること」と言う。
「ブロンは最高の選手の一人であり、コート上のすべてのことをこなす能力を持っている。だからこそ、僕は自分がやるべきことを分かっている。僕は優勝候補のチームに来たんだ。僕の仕事は彼のプレーを楽にすること。その方法は試合中に見つけていくよ」
オールスターゲームに9回も出場し、シーズンMVP、得点王、アシスト王、NBAの通算トリプル・ダブル数で新記録を樹立するなど、数々の偉業を成し遂げたウェストブルックだが、新天地でも謙虚な姿勢を持ちながら、自分らしく戦うことを語った。
「僕は常に自分自身に忠実であり続ける。でも、そうは言っても信じられないような組織で、多くのことを学べる選手がいるチームに来たんだから、耳を傾けることも忘れないよ」