アンドレ・イグダーラ

「ここで人生を終える機会を得られたことはまさに特別なこと」

フリーエージェントのアンドレ・イグダーラがウォリアーズに復帰すると『ESPN』が報じた。

イグダーラは2004年にセブンティシクサーズから全体9位指名を受けると、いきなり全試合に先発出場し、オールルーキーファーストチームに選出された。8シーズンをシクサーズで過ごした後にナゲッツへ移籍し、2013年にウォリアーズへ加入した。そして、2年目の2014年に転機が訪れる。これまでのキャリアは常に主力として先発出場していたが、指揮官スティーブ・カーの意向によりシックスマンで起用されることに。すると、プレータイムは微減したが、攻守に違いを生みだせる貴重なベンチプレーヤーとしてフィットし、ステフィン・カリーやクレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンとともに黄金期を作った。

イグダーラがシックスマンになって以降、ウォリアーズは5年間で3度の優勝を果たし、イグダーラ自身は2015年のファイナルMVPに選出された。その後、昨シーズンまでの2年間をヒートで過ごし、再びウォリアーズへ戻ることになった。

『The New York Times』のインタビューに答えたイグダーラは「NBAで3回の優勝に貢献したチームに戻る機会があるなんて、誰が想像できただろう?」と古巣への復帰の喜びを語り、引退時期にも触れてこのように続けた。

「僕にはファンとの関係、ベイとの関係がある。そして、ここで人生を終える機会を得られたことはまさに特別なこと。自分がいつ引退するかを決められるのは居心地がいいことだ。あと数年は大丈夫だと思う。それが1年なのか2年なのか3年なのか、それは自分で決める」

昨シーズンのウォリアーズはトンプソンが全休しながらも、得点王となったカリーの活躍でプレーイン・トーナメント進出を果たした。来シーズンはトンプソンもケガから復帰することが予想される。チームの全盛期を築いたイグダーラが加入したことで、『王朝復活』の可能性はより高まった。