町田瑠唯はオリンピック新記録を大きく更新する18アシスト
バスケットボール女子日本代表が東京オリンピック決勝進出を懸け、フランスと対戦した。
日本の先発は町田瑠唯、林咲希、赤穂ひまわり、宮澤夕貴、髙田真希の5人。3ポイントシュートを警戒するフランスに対し、日本は髙田と宮澤、さらに赤穂がゴール下で合わせて得点し、そのすべてをアシストした町田もドライブから得点とインサイドを中心に攻めた。
先行した日本だが、フランスの高確率なミドルシュートを止められない。ともに早めの選手交代が目立ち拮抗した展開となったが、第1クォーター終盤にオフェンスリバウンドから3ポイントシュートを許し、ターンオーバーから速攻を浴びて14-22とリードされた。
それでも、ディフェンスを立て直しトランジションが機能した日本は、2連続で速攻が決まり、開始1分半で7-0と一気に詰め寄った。その後、赤穂のレイアップ、髙田の3ポイントシュートで逆転したが、残り4分を切った場面で大黒柱の髙田が個人2つ目のファウルを犯しベンチへ下がることに。それでも、我慢強いディフェンスで失点を防ぐと、トランジションから宮澤の3ポイントシュート成功と日本の得意な形が出る。さらに徹底マークを受けて3ポイントシュートを打てなかった林が、一瞬の隙を突いて1本目の3ポイントシュートを成功させ、41-34とリードして前半を終えた。
後半に入っても、トランジションを操る町田のゲームメークが冴え日本のペースで試合は進む。赤穂、宮澤の連続3ポイントシュートが決まり、開始約2分でリードを2桁に乗せた。その後、予選ラウンドで18得点を許した197cmのサンドリヌ・グルダのインサイドプレーに手を焼いたが、赤穂が内外から得点し、キレキレの町田が自ら3ポイントシュートを沈めて流れを渡さなかった。
第3クォーター残り3分33秒で15点差となり、手詰まりとなったフランスは5人のメンバーを全員代える奇策に出る。それでも、町田がオリンピック記録を更新する16アシストを挙げ、オコエ桃仁花が連続得点を挙げるなど、68-50とリードを広げた。
最終クォーター序盤、日本は東藤なな子のフリースロー成功で点差を20の大台に乗せる。その後、日本は主力を下げたが、ベンチメンバーも持ち味を遺憾なく発揮しセーフティリードを保った。そして、最終スコア87-71でフランスに大勝した。
勝利した日本は決勝戦に進出。金メダルを懸け、『女王』アメリカと8月8日に対戦する。