マヌ・ジノビリ

写真=Getty Images

16年に引退したダンカンと同様のポジションに就く可能性

8月27日に現役引退を表明したマヌ・ジノビリが、今後もスパーズに携わる意向を示した。

ジノビリは、母国アルゼンチンの新聞『La Nacion』に寄稿したコラムで、NBAキャリア16年を通じて指導を受けた恩師グレッグ・ポポビッチに約束したことを明かしている。

「自分が彼(ポポビッチ)にハッキリと伝えたことは、これで終わりではないということ。子供たちの学校も始まっているので、サンアントニオにいる間はチーム、それから球団の近くにいられる。もう相手からチャージを取ったり、スティールを奪うような形では貢献できないけれど、やれることをやるつもりだ。チームメート、スタッフ、球団職員には大変感謝しているので、できる限り恩返しをしたい。外部から助けになれることがあれば、喜んでするつもりだ」

おそらく、仮にジノビリがスパーズを指導することになっても、正式なコーチという肩書きではなく、2016年に引退したティム・ダンカンのように、練習場に顔を出すタイミングで指導する『臨時コーチ』として後進にアドバイスを送るようになる可能性が高い。それでも、優勝4回の経験、独特なステップを可能にしたフットワーク、トップクラスのパスセンス、スティールやブロックでチームを救った守備など、多様な面で貢献したジノビリからの助言は、若手の成長を促すものになるはずだ。

もうコートで躍動する姿は見られなくても、ジノビリはこれからも陰ながらスパーズを支えていく。