スロベニア

ドイツ指揮官「彼らには世界最高の選手がいるが、彼だけではない」

東京オリンピックが開幕して12日目、バスケットボールは今日から決勝トーナメントが行われている。

予選グループCを1位通過の男子スロベニア代表とグループBを3位通過のドイツ代表が準々決勝で対戦し、94-70でスロベニアが勝利して準決勝へと駒を進めた。

スロベニアはゾラン・ドラギッチが3ポイントシュート7本中5本成功を含む27得点と6リバウンド4アシスト3スティールを記録し、ルカ・ドンチッチが20得点8リバウンド11アシスト2スティールを挙げる活躍でチームを牽引した。

オリンピック初出場にして4強入りを果たしたスロベニアを率いるアレクサンダー・セクリッチヘッドコーチは、「彼らは心を込めてコートに立っている」と選手を称えた。「彼らはコート上で血を流し、すべてチームのためにやってくれている。すべての選手がそうだ。この試合での彼らのプレーは素晴らしいものだった。このチームの一員であること、そして幸運にもオリンピックでベスト4に入れたことをとても誇りに思う」

NBAのトッププレーヤーであるドンチッチを擁しながらも、決してワンマンチームではなく、遂行力の高いチームバスケを展開しているスロベニアについて、敗れたドイツ代表のヘンリック・ロドルヘッドコーチは「彼らには世界最高の選手がいるが、彼だけではない」とスロベニアを称え、こう続けた。「スロベニアはチームとして上手く機能していて、シュートを決めてきた。それに彼らのディフェンスも素晴らしかった。非常にフィジカルで、我々が簡単にシュートを打てる場面はほとんどなかったと思う。だからこの点差での決着となった」

スロベニアは第1クォーターで25-14とリードを広げたものの、第2クォーターにはドイツに5本の3ポイントシュートを許したこともあり、7点差につめられて前半を終えた。それでも焦ることなく、後半になっても自分たちのペースで試合を運び、最終的には24点差での快勝となった。

ドラギッチは「ドイツには優れたシューターがいるから、12点差をつけたとしても、ゲームはまだ終わっていないと分かっていた」と振り返った。「ドイツはいつも粘りを見せてくるから、それがこの試合で一番難しいところだったけど、上手く対処できた。第3、第4クォーターでは自分たちを追い込んで、素晴らしいディフェンスでゲームを支配することができた」

東京オリンピックで快進撃を見せるスロベニア代表は、5日の準決勝でイタリアvsフランスの勝者と対戦する。