ルカ・ドンチッチ

ドラギッチ「僕たちには彼と一緒にプレーできる選手がたくさんいる」

バスケットボール男子日本代表は昨日、東京オリンピックの2戦目でスロベニア代表と対戦し、81-116での大敗を喫した。

スロベニア代表はオリンピック初出場とはいえ、NBAのトッププレーヤーであるルカ・ドンチッチを擁し、世界最終予選を勝ち上がって自力でオリンピック出場権をつかんだチームだ。

ドンチッチは初戦のアルゼンチン戦で48得点11リバウンド5アシスト3ブロックをマークして試合を完全に支配し、その実力を世界に見せつけた。もちろん、日本代表も『ドンチッチ対策』として、ドンチッチに隙を与えないようにスイッチディフェンスを行った。しかし、八村塁が試合後に「ルカだけではなく、彼らは多くの選手が得点できるし、素晴らしいチームです。彼らは僕たちを打ち負かした」と語ったように、スロベニアはドンチッチだけに頼るのではなく、チームとして完成度の高いバスケットを披露した。実際にドンチッチがファウルトラブルに陥りベンチに下がった時間帯も、スロベニアはペースを落とすことなく試合を進めた。

この試合でドンチッチがチームハイの25得点7リバウンド7アシスト2スティール2ブロック、ゾラン・ドラギッチが24得点4リバウンド2アシスト1ブロックを記録。他にも3選手が2桁得点を挙げ、ベンチポイントでも日本の18得点に対し、35得点と格の違いを見せつけた。

スロベニア代表を率いるアレクサンダー・セクリッチヘッドコーチは、「我々にとって素晴らしい試合だった」と日本戦を振り返った。「私たちの力を発揮できたと思う。チーム一丸となってプレーすることができた。27アシストと54リバウンドをチームで記録したことが、このチームの特徴を表しているよ。彼らを本当に誇りに思う」

ドラギッチも「彼は僕たちのチームの主役だ」とドンチッチについて話しつつも、彼だけではないことを強調した。「僕たちには彼と一緒にプレーできる選手がたくさんいる。彼がやりたいようにプレーできるように、他の選手は彼をサポートしている。ルカがどんなことができるのかは、みんな分かっているからね。僕たちはチームとして上手くいっているし、これからも続けていくよ」

スロベニア代表は8月1日のグループリーグ最終戦で、2019年のワールドカップ王者、スペイン代表と対戦する。