3x3女子日本代表

アメリカをファウルトラブルに追い込み、終盤の運動量で競り勝つ

3人制バスケットボール『3×3』女子日本代表は今日、予選ラウンドの最終戦でアメリカ代表と対戦し、20-18で逆転勝利を収めた。

4人全員がWNBAでプレーするアメリカ代表は、ここまでの予選ラウンド6戦無敗のチームだ。平均身長174.7cmの日本に対し、アメリカは平均182.7cmで、一番背が高いステファニー・ドルソンは195cmのサイズがありながら、ミドルも打てるシュートレンジが広い選手だ。

日本はアメリカのスピードについて行くことはできても、ディフェンスの裏を突かれた高さのあるパスを止めることができずに、立ち上がりで1-6と5点ビハインドを背負う展開に。

それでも日本のエース、山本麻衣がステップバックからの2ポイントシュートを沈めると、続くポゼッションでは馬瓜ステファニーがゴール下でアメリカからファウルを誘い、フリースローを沈めて4-6と詰めていく。

その後も、日本はインサイドでは身体を張ってオフェンスファウルを誘発するなど、アメリカをファウルトラブルに追い込んでいった。点差を詰めてもなかなか逆転にはいたらなかったが、高さで勝負するアメリカに対し、日本は機動力とスピードで勝負し逃げるアメリカを追いかける。

一時は連続失点を許したものの、日本は焦ることなく、積極的なディフェンスで立て直しを図る。山本は足を動かしてアメリカのガードにドライブを許さない。ステファニーがポジション争いでアメリカから7つ目のファウルを誘発し、ここで得たフリースローを2本とも決めて13-14と1点差に詰めることに成功した。

拮抗した展開の中で、もうファウルができないアメリカの弱点を突いて、日本は積極的にリングにアタックする。山本がキレのあるドライブを決めれば、西岡のブロックショットで得たポゼッションで山本が2ポイントシュートを決めて残り2分で逆転に成功。その後も一進一退の攻防が続いたが、ここまで何度も許したディフェンスの裏を突いたパスをついに山本がカットに成功したことで、アメリカは慌てた。そして、残り1分を切って篠崎澪の2ポイントシュートに山本のドライブで20点目を獲得。最後の最後まで日本はディフェンスで踏ん張り、アメリカのラストポゼッションで12秒バイオレーションを奪って、20-18で勝利した。

日本はここまで残り3分の苦しい時間帯に運動量で相手を上回り、勝利を収めてきている。この試合も同様で最後まで踏ん張ることでアメリカから歴史的1勝を収めた。

3×3の準々決勝は今夜行われるが、日本が2位通過となるかどうかは、中国、ROCの試合結果次第で決まる。

https://twitter.com/FIBA3x3/status/1419884786810826766