西岡里紗がミドルシュートやハッスルプレーでチームに勢いを与える
3人制バスケットボール『3×3』女子日本代表は、今日の初戦でモンゴル代表を下し、2試合目でフランス代表と対戦して19-15で勝利し、大会2日目を2連勝で終えた。
対戦相手のフランス代表は、東京オリンピックの出場権を懸けた世界最終予選(OQT)の準決勝で惜敗をしたチーム。日本の平均身長174.7cmに対して、フランスは182.0cmと圧倒的なサイズに加え、機動力を兼ね備えた強豪だ。
日本はスピードのミスマッチを突いてドライブを仕掛けていくが、抜くことはできても最後にフランスの長い腕が飛び出てブロックショットを立て続けに浴びてしまう。日本は攻守の切り替えが早いバスケットでペースをつかみたいところだったが、それはフランスも同じ。逆にトランジションからのディフェンスの裏を突かれるプレーなどで3連続得点を許し、開始約3分で2-6と追いかける展開に。
強豪のフランスを相手に追いかける展開は厳しいものがあるが、この試合は立ち上がりから両チームともにファウルがかさんだ。それでも日本はレフェリーの笛にアジャストすることで、自分たちのファウルを抑えつつ、フランスからはファウルを誘発することに成功し、これが試合後半に効いてくる。
日本はディフェンスで常に足を動かし、身体を張ることで、フランスの体力を消耗させていく。サイズがある西岡里紗や馬瓜ステファニーだけでなく、サイズがない山本麻衣や篠崎澪もボックスアウトを徹底することで、簡単に相手にリバウンドを許さない。また、西岡のルーズボールやアウトオブバウンズにも飛びつくハッスルプレーも飛び出し、日本が徐々にリズムに乗り始めた。
6-8で迎えた残り4分半。フランスから6つ目のファウルを誘い、ファウルトラブルに追い込むと、日本はさらにスピードで勝負を仕掛ける。篠崎、山本のガード陣がペイントアタックでディフェンスを引き寄せると、逆サイドでフリーになった西岡がミドルシュートを沈めて1点差に詰める。さらに、続くポゼッションでステファニーがトップ・オブ・ザ・キーから片手で放った2ポイントシュートが決まり、日本が逆転に成功した。
その後は日本のエース、山本がスピードを生かしたドライブにステップバックからの2ポイントシュートを決めて、粘るフランスを突き放す。また、明らかに疲れが見え始めたフランスに対して、日本の運動量は衰えることなく、最後まで自分たちの持ち味を生かしてフランスを撃破した。
この試合では、ステファニーが5得点2リバウンド、篠崎が5得点4リバウンド、西岡が5得点2リバウンド、山本が4得点5リバウンドとチーム一丸で勝利をつかみ取った。
これで戦績を3勝1敗とした日本代表は明日の10時15分から中国と、14時25分からイタリアと対戦する。