球団代表とヘッドコーチで折茂と佐古のタッグが実現
レバンガ北海道が佐古賢一のヘッドコーチ就任を発表した。
『Mr.バスケットボール』の異名を取る、日本バスケ界を引っ張るポイントガードだった佐古は、現役引退後に創設間もない広島ドラゴンフライズのヘッドコーチに就任。2017年に日本代表がフリオ・ラマス体制になったのを機に、佐古はそのアシスタントコーチとなり、自身が5度の予選に挑戦しながら出場を果たせなかったオリンピックに、コーチとして挑戦することになった。
それでもアンダーカテゴリーの責任者も兼任する中で、過度の消耗もあったようだ。レバンガ北海道からの就任リリースが出る数時間前、日本バスケットボール協会からは「代表合宿と国際大会の日程重複等の問題に関して過度な負担を強いてしまった」との説明とともに、日本代表アシスタントコーチ、アンダーカテゴリー日本代表ヘッドコーチの離任が発表されていた。
その佐古にオファーを出したのは、同じ1970年で現役時代から切磋琢磨するとともに、盟友でもある折茂武彦だった。レバンガの代表を務める折茂は、リリースの中でこうコメントしている。
「新しいチームのヘッドコーチに求める要素は、以前もお伝えしておりますが、戦略戦術以前に、日本一に本気で挑戦する強い意思。そして、チームコンセプトである『常に全力でプレーし、攻守にわたって連動性を持つアグレッシブなバスケ』を、一貫性を持って徹底できることと、選手たちに対して共通のマインドセットができること。私の頭の中ではこの要素を兼ね備え、ともに日本一を目指せるのは佐古氏以外考えられませんでしたので、私自身が直接交渉し、今回の契約締結の運びとなりました」
そして佐古は「レバンガ北海道の立ち上げの際に、微力ながら関わらせていただいたこともあり、再び縁あってこのクラブのヘッドコーチになれることをとても嬉しく、また光栄に思います」と、また「厳しい成績が続いている中、変わらず一生懸命応援してくれている方がたくさんいるこのクラブのために、ブースターの皆さんのために、さらに応援してもらえるように勝利を届けたいと思います」とコメントしている。
球団代表とヘッドコーチで折茂と佐古のタッグが実現した北海道が、どんな変化を遂げるかが楽しみだ。