クリス・ポール「これ以上にハードなシリーズはない」
現地17日にフェニックスで行われたNBAファイナル第5戦は、ロードのバックスが123-119で勝利し、優勝に王手をかけた。
ホームで手痛い黒星を喫したサンズはデビン・ブッカーが40得点を記録したものの、ホームコート・アドバンテージを生かせず、後がない状況に追い詰められた。
サンズが3連敗を喫したのは今年の1月以来となる。ここまでのプレーオフでも、相手に王手を許したのは今回が初めてだ。
クリス・ポールは現状について「簡単な勝負にならないのは分かっていた」とコメントした。「大変なシリーズ、ハードなシリーズになるのは分かっていた。誰だって大変なことは求めないだろうけど、これ以上にハードなシリーズはない。チームとしてあらためてまとまって、この敗戦から学んで第6戦への準備を進める」と続けた。
ポールは第5戦について「特に第2クォーターに停滞してしまった」と、チームの生命線であるボールムーブが停滞した時間帯があったと悔やんだ。「シーズンを通して言ってきたように、ウチはボールムーブのチームだ。スイッチの影響で、ボールの動きが止まってしまうこともある。今日の試合映像を分析して、どこをもっと上手くやれたかを検証しないといけない」
ポール自身、この3連敗ではドリュー・ホリデーとのポイントガード対決で遅れを取っているのは否めない。またオフェンスよりもディフェンスが課題で、高さと力で強引に押してくるバックスの勢いを止めるのか、あるいは別の部分で上回るのか、新たに有効なアプローチを見いださない限りは、この苦境から抜け出すのは難しいだろう。
サンズが再びホームのファンの前でプレーするには、ミルウォーキーでの第6戦に勝たなければならない。ブッカーは「今は目の前の試合に集中するだけ」と答えた。「今はミルウォーキーでの試合だけを考えている。プレーオフのシリーズでは、目の前の試合だけを考えないといけない」