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スミスは複数年契約を希望も、いまだ進展なし

昨シーズン、攻守にわたる活躍でキャバリアーズの優勝に貢献したJR・スミスだが、新シーズンをどのチームで迎えるかはまだ決まっていない。フリーエージェントとなったスミスはキャブズとの再契約を希望しているものの、スミスが求める複数年契約をキャブズが渋っており、合意に至っていない。

『ESPN』によれば、今週カリフォルニアでキャブズの選手が行うミニキャンプに、スミスは参加しないという。

昨シーズンは平均12.4得点、3ポイントシュート成功率40%を記録したスミスは、一度リズムを掴めば止まらないXファクター的存在。2016年のファイナルでは、粘り強いディフェンスでウォリアーズのステファン・カリーを苦しめ、守備でも評価を高めた。

キャブズもスミスの復帰を希望しているが、今シーズンのチームの総年俸額は、すでに1億1700万ドル(約119億円)を超過。サラリーキャップとして定められた9414万3000ドル(約96億5000万円)を大きく上回ってしまっているだけに、スミスの要求をすんなり通せないのだろう。

昨年のオフには、同じくFAとなったトリスタン・トンプソンとの交渉が長引き、トンプソンはプレシーズン終了までチームと契約を結ばなかった。チームとしては一日でも早く主力が揃い、連覇に向けて始動したいところだが、選手にとってFAは大きな権利であり、銭闘モードを崩すわけにはいかない。

トンプソンは結果的に5年8200万ドル(約83億円)という契約を勝ち取った。おそらく今回のケースも、スミスの要求に近い形で落ち着くのだと思われる。もちろん、交渉が決裂する可能性もゼロではない。スミスに関心を持つチームが横から割って入ることも十分に考えられる。果たしてスミスは、希望条件での契約を手にできるだろうか。

カリーへの執拗なマークでディフェンスの評価も高めたスミス。キャブス連覇の為には必要な存在だ。