大不振のシーズンを終えたケビン・ラブ、代表招集に対する疑問の声を理解し「僕は自分の力をここで示したい」

大不振のシーズンを終えたケビン・ラブ、代表招集に対する疑問の声を理解し「僕は自分の力をここで示したい」

2021/07/13 07:30
ケビン・ラブ

「試合で自分の力を発揮し、チームに貢献することだけを考えたい」

アメリカ代表は現地7月10日に初のエキシビジョンゲームでナイジェリアと対戦し、87-90で敗れた。トレーニングキャンプはまだ序盤で、チームはメンバーも揃っていない段階であり、調整のための試合に敗れたことは驚きではあってもダメージがあるわけではない。粛々とチーム作りを進めていけばいいのだが、ケビン・ラブだけは周辺が騒がしくなりそうだ。

と言うのも、代表メンバーの12名が発表された時点で彼の招集には疑問符が付けられていた。32歳の彼は今シーズン25試合にしか出場しておらず、キャリアワーストとも言うべき1年を過ごした。キャバリアーズも22勝50敗で東カンファレンス13位と低迷。試合中に癇癪を起してプレーを放棄するトラブルを起こすなど、チームリーダーの役割も果たせていない。他に選ぶべき選手はいくらでもいるのに、「なぜ彼なのか」という疑問と批判が出るのは当然だ。

ポポビッチはリバウンドとシュート力、様々なバスケに対応できる理解力の高さを評価したと説明するとともに「これから彼の尻を叩き、多くのことを要求するつもりだ」と厳しい姿勢も見せている。ラブ自身も「多くの試合を欠場し、自分らしさを出せなかったシーズンの後だから、そう言われるのも理解している」と語っている。

ところが、ナイジェリア戦でのラブのプレータイムは3分のみ。セレクトチームから人数合わせで加わったダリウス・ガーランドやサディック・ベイを下回る、出場した選手の中では最も短かった。これでまた批判が再噴出する可能性はある。

それでも彼はポポビッチが必要とした戦力だ。プレータイムは多くないが戦術的多様性が求められる選手として、オールラウンドな能力と経験が買われて代表入りを果たした。ヨーロッパの強豪国と戦う上で何が必要なのか、その要素を考えた上でポポビッチは彼を選出したのだろう。

「試合で自分の力を発揮し、チームに貢献することだけを考えたい。ケガで厳しい時期があったけど、シーズンが終わった後も休むことなく、招集された時に備えて準備を整えた。僕は自分の力をここで示したい」とラブは言う。

オリンピックで健在ぶりを証明できれば、その先のキャリアにも良い変化が訪れるかもしれない。キャバリアーズとラブはお互いにリスペクトし合っているが、変化が必要な時期はとっくに訪れている。7シーズンを過ごし、球団初優勝の喜びを分かち合ったチームとの別れがより良いものになるには、今はストップ安となっている市場価値を上げなければいけない。ラブが彼本来のプレーを取り戻せば、オリンピック後、あるいは来シーズン途中に来るであろう移籍はより良いものになる。彼はただ代表チームの勝利を見据えて戦うだろうが、その先に待つものにも大きな意味がある。

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