デビン・ブッカー

エイトンのファウルトラブルが敗因に、クリス・ポール「守ってあげないと」

フェニックスからミルウォーキーへと開催地を移して行われたNBAファイナル第3戦は、ホームのバックスが120-100で勝利し、シリーズ初勝利をマークした。

シリーズ連勝で敵地に乗り込んだサンズだが、ディアンドレ・エイトンのファウルトラブルを機に失速。エースのデビン・ブッカーはシュートタッチが悪く、フィールドゴール14本中成功わずか3本とブレーキに。「今日の出来は明らかに良くなかった」と語る。

「でも、今日のような試合もある。僕にとって一番大事なのはチームの勝利であり、それができなくてフラストレーションが溜まった部分はある。でも、次の試合まで数日あるから、今日の映像を見直して水曜の試合に備えたい」と語った。

レイカーズとのファーストラウンド、クリッパーズとのカンファレンスファイナルでも逆境に直面してきたサンズ。ブッカーは「これがNBAファイナルだ。相手は絶対にあきらめたりしない。自分たちも、第1戦、第2戦と変わらぬパフォーマンスを見せないといけない。それができれば、きっと大丈夫だ」と、挽回を誓っている。

ファウルトラブルに苦しんだエイトンに何を伝えるかと聞かれたクリス・ポールは「とにかく、プレーし続けろと言うだけさ」と答えた。「審判の判定というものは、自分にとって都合の良いものもあれば、その逆もある。彼はハードに戦う選手だし、それは才能だ。ただ、ヤニス(アデトクンボ)がフルスピードで、まるでランニングバックのように向かってきたら、難しいよ」

ダリオ・シャリッチがファイナル初戦のケガで戦線離脱し、ビッグマンの層が薄い弱点がこの試合で明らかになった。ビッグラインナップを敷くことのできるバックスが、インサイドを徹底的に狙ってエイトンのファウルトラブルを狙ってくることは十分に予想できる。ポールはエイトンについて「彼は特にディフェンスでは重要な存在だ」と語り、「対戦相手は彼がコートにいなければありがたいだろうね。僕らが彼を守ってあげないといけない」と続けた。

この綻びをバックスがどうこじ開けるか。これに対しサンズどうカバーできるか。ここが第4戦以降の流れを分けるポイントになりそうだ。そしてもう一つ、サンズが打ち勝つにはブッカーのシュートタッチ復調が欠かせない。中2日をどう過ごして第4戦を迎えるか。ここに来てようやくスケジュールは少し余裕ができたが、両チームともやることは多い。