グレッグ・ポポビッチ

「選手たちは非常に大きな犠牲を払ってくれている」

NBAではスパーズで長期政権を築いているグレッグ・ポポビッチは、アメリカ代表のヘッドコーチとして初のオリンピックに挑む。

東京オリンピックに向けてラスベガスでトレーニングキャンプ中のアメリカは、ケビン・デュラントなどのNBAトッププレーヤーを派遣し、オリンピック4大会連続の金メダル獲得を目指す。メディアとの会見に出席したポポビッチは、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、例年と異なるスケジュールでオリンピックに出場する選手たちを称えた。

「選手たちは非常に大きな犠牲を払ってくれている。この1年半、コロナ禍での『バブル』、そして今シーズンをこなし、社会情勢もいろいろなことが起こった。それに、3選手(デビン・ブッカー、クリス・ミドルトン、ドリュー・ホリデー)はNBAファイナル終了直後に合流する。それだけの気持ちを持ってプレーしてくれるということだし、自分たちが世界でベストのバスケットボールチームということを証明したがっている。もちろん、選手たちはプレーすることが大好きなわけだが、私は彼らが犠牲を払ってくれていると思っている」

「家族も友人も東京に連れて行けない状況で、ファンが観戦できるかどうかも分からない。日本のファンが観戦できるかも分からないと聞いている。選手たちは本当に大きな犠牲を払ってくれている。高く評価されるべきことだ」

ポポビッチ自身は現役時代に1972年のミュンヘンオリンピックに出場できなかったことで、オリンピックに懸ける思いが強くなったと言う。

「トライアウトは受けたが代表には入れなかった。それからというものオリンピックに携わることは私の夢になった。今こうして、選手やコーチ陣と仕事をしていると、本当に素晴らしい特権を与えられているという実感がある。もちろん大変な仕事だけど充実しているよ。母国を代表して世界と戦い、我々の競技を守り、その上で世界で一番になる。このチャレンジは革新的なもので、非常に楽しみだ」

グループステージで対戦するチェコの印象について聞かれたポポビッチは「素晴らしいチーム」と答えた。「プレーを実行する力は非常に優れ、アグレッシブで、コーチの仕事も素晴らしい。それに経験も豊富だ。どのチームにも言えることだが、1年ごとにレベルも上がって、NBA選手の数も増えている。手強いチームばかりで、チェコも強豪の一つだよ」

全員が揃うのはNBAファイナル終了後になるが、ポポビッチを先頭にアメリカ代表はオリンピックに向けて調整を進めていく。