フリースローのカウントについて「2万人の観客が叫んでいるんだから気になるよ」
バックスは敵地で迎えたサンズとのNBAファイナル第1戦を105-118で落とした。
しかし、現地6月29日に行われたホークスとの東カンファレンスファイナル第4戦で左膝を負傷して以降、欠場が続いていたエースのヤニス・アデトクンボがファイナルの初戦から戦線復帰を果たしたことはバックスにとって明るいニュースだ。
この試合で35分間の出場で20得点17リバウンド4アシスト2スティール1アシストを記録したアデトクンボは、試合後の会見で「タフだったよ」と復帰するまでの1週間を振り返った。「もちろん、復帰するためにベストを尽くさなければいけなかった。メディカルスタッフの話を聞いて、正しい治療を行ってきた。身体のケアをして、そしてチームメートのサポートもあって、僕はここに戻ってくることができた」
1週間で戦線復帰を果たしたアデトクンボだが、ケガをした時は「1年間は休むことになると思った」と当時の心境を明かし、「歩くことはできなかったし、膝は2倍の大きさにまで腫れ上がっていた」と続けた。
「ただ、MRIやX線検査を受けて問題ないと言われた。神に感謝したよ。それに、いつもメディカルスタッフやコンディショニングチームのみんなが僕の身体をケアしてくれていた。彼らの日頃のサポートがあったからこそ、それほど悪い状態にならずに済んだんだと思う」
サンズの指揮官モンティ・ウィリアムズは「彼がプレーすることは予想していたよ」とアデトクンボについてコメントした。「彼が一生懸命、身体のケアに取り組んでいると聞いていたから、コートに戻ってくる方法を見つけるはずだと思っていた。特にファイナルの舞台ともなればね。この時期はすべてを犠牲にしなければいけない時だし、私たちはそれに期待していた」
サンズの指揮官はアデトクンボの復帰についてこう語ったが、サンズファンもアデトクンボの復帰を待っていたのだろう。東カンファレンスセミファイナルでネッツファンがアデトクンボに対して行った『フリースローのカウント』をサンズファンも行ってみせた。
アデトクンボはこの試合で12本中7本のフリースローを成功させた。「もちろん、2万人の観客が『1、2、3、4』と叫んでいるんだから気になるよ」と笑って答えたが、こう続けた。「でも、僕はそれを受け入れることを学んだし、受け入れられるようになった。最初のフリースローの時はカウントが聞こえてくるけど、5本目、6本目になるともう聞こえてこないよ。自分のやるべきこと、そしてルーティーンに集中しているからね」