「モーターが焼き切れるまで全力を尽くす」
ボビー・ポーティスはバックスでの1年目からシックスマンとしてチームに貢献し、キャリア初のNBAファイナル進出を果たした。
プレーオフでも勝負どころで攻守両面で違いを生み出し、エースのヤニス・アデトクンボが負傷欠場してからは先発に抜擢され、結果を残している。
サンズとのファイナルに向けて、ポーティスは「明日なんてないつもりで全力を尽くす」と決意を語った。「チーム一丸となってやるだけ。すべてのポゼッションが重要になるし、その瞬間ごとに全力を尽くす。明日なんてないんだ。これからの7試合で4勝する。モーターが焼き切れるまで全力を尽くして、勝ちにいくよ」
シリーズの鍵となるポイントを聞かれたポーティスは「ファウルトラブルにハマらないこと」と答えた。「相手の術中にハマらないこと。サンズは審判を巻き込むのが上手い。集中を切らさずにやらないといけないね」
アデトクンボの復帰時期は未定で、それまではポーティスが引き続き先発で起用される可能性が高い。シリーズの明暗を分けるキープレーヤーになるであろう彼は、ヒートとのファーストラウンド、ネッツとのカンファレンスセミファイナル、ホークスとのカンファレンスファイナルを経て、最終決戦への準備ができたと語る。
「これまでのシリーズを通じて、良い準備ができた。ヒートは気持ちが強いチームでフィジカルも強くて、対戦相手を追いかけ回す。ハードでフィジカルなチームだった。ネッツはヒートとは違って、スモールボールのチームだった。それに同じチームに世界のベスト3に入る選手が揃っていたからね。ホークスは若くて、これから何年も優勝を狙えるチームだと思う」
「そしてサンズには、クリス・ポールという殿堂入りクラスの選手がいて、彼が若い選手が多いチームをファイナルに導いた。これまでのシリーズで対戦してきた相手は、それぞれ個性が異なる。でも、僕たちはチームのプレーを心掛けて、コーチが各シリーズ用に立ててくれたゲームプランを遂行することに集中した。ウチのプランは上手く機能しているよ。ゲームプラン通りにやって、自分たちのプレーをする。そして堂々と自信を持ってプレーできれば、良い結果を残せるよ」
ホームゲームでは「ボビー!」チャントでファンから愛されているポーティスにとって、ファイナルはあこがれの舞台だ。優勝を決めるシリーズでプレーできることについて「夢がかなった」と彼は言う。
「幼い頃は、KG(ケビン・ガーネット)とコービー(ブライアント)がファイナルで対戦した姿を見ていたし、レブロン(ジェームズ)が出ていたファイナルも見てきた。ファイナルでプレーするために一生懸命に努力してきて、夢がかなった。これは特別な瞬間なんだ」